ゼロから立て直す生活は「最低限の衣食住確保」だけで最初は精一杯!
ベルリンから東京へ移住してからしばらくは、ただ生活して仕事を続けるというルーティーンをこなすことで精一杯な状況が半年ほど続きました。キチンと洗濯された服を着て、ある程度の食生活を送りながら毎日休まずに仕事に行き、帰宅したらちゃんとシャワーを浴びて寝る。これだけをこなすことが精一杯なぐらい最低限を守ることに必死な時期もありました。
第三話でも「最初はロシア語で会話されているのかと思うほど仕事になじむのに苦労した」と書きましたが、半年ほどたってから「ロシア語をなんとなく理解し始める=業界と仕事の仕組みがわかってくる」感覚を覚え、一通りの年間の仕事を理解することができた一年後には、自分で仕事を理解したうえで改善案を出したり、ある程度仕事を管理するなどベイビーステップですが、雑用レベルから成長できたかと思います。
仕事が安定するにつれ、生活自体も向上していきました。最初は「ほぼスティーブ・ジョブズ状態」で5パターンのビジネスカジュアルなコーディネートでやり過ごしていたのですが、半年ほど経ってからはお洒落な服を試してみたり、ネイルを楽しんだりという余裕が生まれました。住居自体もシェアハウスを出て一人暮らしを始めると一気に自炊率も向上し、野菜や朝食を毎朝食べるなど単純だけど重要な変化も起こりました。
【目次】
欠乏欲求だけではなく、存在欲求「自己実現」を追求し始める。
帰国当初の私は、まずは「衣食住を整えること」を目標に住み込みの仕事をはじめ、「生活を安定させるため、キャリアを積むため」に目標としていた職種で再就職を目指しました。
新たに仕事を始めた後は「仕事を覚えること(雑用でもいいからチームに貢献すること)」を目標に仕事に取り組みましたし、理解力が上がったあとは「仕事でチームに貢献すること」を目標に働くようになりました。
仕事面での充実と同じタイミングで生活面でも「ただ清潔感を保てればよい」程度の身だしなみであったのが、「自分らしさを表現できるお洒落がしたい」になり、「栄養を口に入れていればいい」程度の食事も「美味しい、健康的な食事がしたい」と食事時間を大切にするようになりました。これはマズローが定義した「5段階欲求」の階段を過去2年で駆け上がってきた、ともいえると思います。
マズローの5段階欲求、「自己実現論」とは?
これはWikipediaが上手に説明してくれているのでそのまま引用します。
分かりやすいように図解だけ私がサクッとノートに書いてみました(アナログ↓)
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自己実現理論(じこじつげんりろん、英: Maslow's hierarchy of needs)とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。
自己実現論、(マズローの)欲求段階説、欲求5段階説、など、別の異なる呼称がある。
ピラミッド状の階層を成し(なお、マズローの著書にはピラミッド階層についての言及はされていない)[1]、マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる[2]。
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 生理的欲求 (Physiological needs)
(略)
マズローは、最初の4つの欲求を欠乏欲求 (Deficiency-needs) 、自己実現の欲求を存在欲求 (Being-needs) としてまとめることもある。
(略)
「マズローは晩年、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表した。それが、自己超越 (Self-transcendence) の段階である」と言っていますが、、、まあ残りはWikipedia読みに行ってください!(雑)
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ベルリン時代は「生理的欲求」と「安全の欲求」しか満たせていなかった気がします。フリーランスという働き方は、私はあまり上手じゃなくて「社会的欲求 / 所属と愛の欲求」を実現できていなかったと思います。
そして東京進出当初は仕事や新しい友人関係を通して「所属と愛の欲求」を満たしはじめることができて、仕事でもプライベートでも経験を積むことで今は「承認欲求」が満たされています。ドイツ帰国2年を経て、ふと思い立って再度ブログを開設した行動は、もしかすると「自己実現の欲求」を満たす最初の一歩になるのかもしれないと感じています。
「自己実現の欲求」の一部に、体質改善、15㎏減を目指すダイエットも含まれている。
顔も姿も見せないままのネットでは書き連ねた言葉だけが私の人物像を形作っているかもしれませんが、実は昨年度の秋から冬にかけて15㎏も増加しました。半年で15㎏だから1か月に3㎏増加・・すさまじい激太りで、友人には「・・・え?(言葉を失う)」というリアクションをかまされるのが常です。
完全に言い訳でしかないのですが、「承認欲求」を満たすまでの間に、心身にかかっていた負担は計り知れなかったと思うのです。再就職して一年経過して、一人暮らしにも慣れたとたんに気が緩む緩む。仕事が終電ダッシュではなくなったので、お店が開いている時間に帰宅できることが嬉しい!東京の美味しいお店の料理のテイクアウトを楽しんだりUber Eatの便利さに甘やかされていました。冬が来てゆったりとした服装になったことも拍車をかけ、たゆんたゆんの二の腕、そしてはちきれんばかりのお腹が出来上がっていましたね。
「どうして短期間でそこまで太ったの?」とズバッと聞かれることも多いですけど、最初は「国も街も住む場所も仕事も業界もすべて変えて、無傷で過ごせる人がいたら逆にすごいと思う」とキレ気味で返していました。(太ったことをめっちゃ気にしていたので)
確かに太った原因はストレスが爆発したとしか言えないけども、頑張っていた自分を気が済むまで甘やかすこともできたので「じゃあ、もう甘えは卒業だよね。健康体を取り戻そう」と自分自身への納得度も上がったので、今は―7㎏ぐらいまでダイエットして、まだまだ残り10㎏ぐらいを減らそうと思って生活習慣を正そうと頑張っております。
害してから気づいた健康の大切さ。健康な心身は「自己実現」の一部です。
帰国してマズローの5段階欲求を駆け上がる中で、手にしたものも明らかでしたが、引き換えのように健康を失いました(自業自得ですが)。今はコロナ禍で自宅勤務となったことを幸いに、毎日自炊、長時間の散歩などの運動を繰り返し、ダイエットの過程で根本的に食生活を見直したり、定期的な運動を心がけたり、自分自身の性質を調べたりと、ただ痩せるのではなく、しっかりと分析して二度と太らない形で改善していくことを目指しています。
まだまだ半分以上取り戻さないといけないが、これをきっかけに意志をもって健康的な食生活や運動習慣を身に着けることができたので、むしろありがたい経験をしていると思うようにしています。
第五話は「『マズローの5段階』最後の欲求。私なりの「自己実現の欲求」を東京で追及していく。目指すはZENとロハスと資産!」がテーマです。はい、今後どんな内容でブログを更新していきたいか、今後の方針をまとめておこうと思います。