ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

ベルリンの労働環境:ワーホリ!レストランでミニジョブ!それって本当にミニジョブですか?違法に搾取されないためにも勉強しよう。

前回の「恋のお話」から路線変更して、ま〜た真面目な話題です。重要な情報だと思ったので、やっぱりベルリンで起こりうる労働問題に関しては私が知っている限りの情報はシェアしておきたいな、と思って。今日はミニジョブについて書いてみました。

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目次

どうして「日本食レストラン以外で働きたい」?

私がワーホリでベルリンに来た時、最初から「日本食レストラン以外」で働こうと思っていました。それは「日本人とばっかりつるむなんてカッコ悪い!」とかいう偏見などでは一切なく、個人経営などのレストランなどで起こりうるクローズドの世界での弊害が怖かったからなんです。もちろん英語やドイツ語の練習がしたいって希望もありましたけど、労働環境が一番気になっていました。いい環境で働かせてくれるフェアなレストランがどこか、一年ぐらい滞在していたらなんとなく見聞きしてわかってくるものですが、引っ越してきたばかりではわかるものではありません。

弊害、それは何か。アルバイトとして登録もされず、違法な状態で働かされる可能性のことです。だから契約書がしっかりしていて、ちゃんと銀行にお金が振り込まれる仕事がしたかったんです。ホステルやカフェの仕事も検討したけど、出来るだけ多国籍でチェーン店に限って履歴書を配っていました。そしたら最悪でも違法なことはしていないと思ったから。違法な状態で働かされる?それってどういうことでしょうか。経営者側の視点と、労働者側の視点から見ていきましょう。

 

経営者側:ベルリンのこともドイツの法律のことも知らない奴は丸め込んで使ってしまえ。

経営者(この場合は優良企業の方ではなく、ベルリンに来たばかりの人間をカモにしようとしているような悪質な経営者をさしていますよ、念のため。)は、とにかく人経費を安くしたいと思っています。もし経営者が人格者で「スタッフがハッピーに働くと、その後の定着率もお店の評判も上がる」との考えを持っている方なら最高ですが、そうではなく「とりあえず働くなら誰でもいい」と思っている場合は「君は安く働いてくれますか?」というポイントだけが重要なんだと思います。

ドイツで働く最低賃金はいくらなのか。

まずはこちらのサイトをご参照ください。

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How To Germany - Employees' Rights in Germany

大事なところだけ抜き出して下記に転載します。

ーMinimum Wage

The minimum wage, by law, for employees is EUR 8.50 an hour. (From January 1st 2017 the minimum wage will be EUR 8,84.) Any contract or work agreement for any amount below that is partly invalid. The minimum wage does not apply to trainees, young people doing entry-level qualifications, or people in compulsory practical training as part of an apprenticeship or university-level study course. (These exceptions are normally subject to a case-by-case assessment.)

第一に、現在の最低時給は8.84ユーロです。次に「トレーニング期間の人間などは、この限りではない」って文言がありますねえ。ここで皆さん上手に言いくるめられて「トレーニング期間だからね、通常よりも低い給料なのは仕方ないでしょう?」って納得させられちゃうのね。

しかし、通常のスタッフと同じ仕事をしているのであれば、それはトレーニーとは言わないですよ。レストランの給仕の仕事を半年もトレーニングで請け負うなんて馬鹿げています。トレーニーとして据え置かれるのであればProbezeitやInternshipとして実際に企業の中でプログラミングやPRなどの仕事に従事する場合をさしていると思います。

アナタの仕事、本当に「トレーニー」の仕事ですか?また使用期間も最大限6ヶ月までですから、一年間もトレーニーだったらすでに違法です。レストランにおいて「トレーニング期間だから、時給が低い」のはおかしいと思います。「お店や他のスタッッフとマッチするか」というお試しで1日3時間ぐらい働いてみるという面接の方法はあるとして、それ以外に「一週間タダ働き」なんてオカシイと思う。

給料の支払い方「現金直払い」だったらヤバいんじゃない?

経営者は「税金」も「保険料」も余分に払いたくないので、あまりスタッフを正式な従業員としてカウントしたくないと思います。そのための手段だって方法はいくらでもあるんですね。

その日払い、もしくは週払いで現金で直接支払われる、それって分かり易くって素敵ですけど、税金ってどうなっていますか?アナタの保険料は?もしちゃんと働いているのに契約書もなく、手渡しで現金をもらっているのであれば、あなたはどこにも税金を納めていないかもしれません。バレなければ大丈夫かもしれませんが、バレたらどうなるのでしょう?私は経験がないので分かりませんが、多分すっごく大変だと思います。

きっとワーキングホリデー中ならばワーホリ用の保険があるのであまり保険のことは気にしないかもしれませんが、もしちゃんと従業員としての契約があれば本来であれば保険料は雇用主との折半になるはずです。そこを防ぐために「フリーランス」ベースで契約書を交わす(というか、月末に雇用主側へ「今月分の請求書」を提出して、それに沿って給料が支払われるようにする)場合は、アナタがアナタ自身の雇用主ですので、保険料などは全部自己負担になります。ドイツの保険料は高いので、毎月1200ユーロを稼いでいるけれども、300ユーロも保険料で飛んでいくなんて普通の話です。そして病欠が認められないので、仕事ができない時の保証もありません。そこも考慮した上でのお仕事ですか?

 

とにかくさ「ミニジョブ」だったら「税金」とかも、大丈夫なんでしょう?

経営者の方々もできるだけ安く人経費をあげたいと思っているので、従業員が「税金」を納めないで済む「ミニジョブの範囲で働いてもらう」というオファーがあるかもしれません。「ミニジョブだから大丈夫。」簡単に説明されて納得している人もいるかもしれませんが、何をどう理解して納得していますか?

ミニジョブだったら確かに税金は払わなくても大丈夫です。でもミニジョブの定義をちゃんと知っていますか?

*まず初めに私自体がミニジョブで働いたことが無いので、友人などから聞いた情報をまとめている、という点をご了承ください。記載内容に間違いがあればご指摘をお願い致します。*

ミニジョブとは、本来は学業とアルバイトを両立したい学生のために設定されたようなものだと聞きました。学生は奨学金など政府から経済的援助を受けているため、彼らの生活費は政府からのお金でも半分は支えられています。

(*日本の奨学金システムに似ていますが、これは完全に同等なものではなく大学生のドイツ人の友人が受けている援助は「ちゃんと大学を卒業したら半分は政府負担となり、本人の返済額は半分になる」というものです。全額返済、しかも利子がかかる日本の制度とは比べられないですよね。別の制度もあるのかもしれませんが、友人のパターンだと結構支援されている印象を受けました。まあ、日本よりもドイツでは大学生になりにくいので、一概に比べることもできませんが、この話はいつかまた。)

そのため、学生の本業は「勉学」なので「バリバリに働きまくるって何やねん!」ってことなんですよ。そこで「ミニジョブの範囲以内だったら、アルバイトしてもいいよ。それ以上稼ぐなら学業に支障もあるし、政府もがっつり税金かけていくからね!」ってことみたいです。だから規則を守れば税金を払わなくていい代わりに、働ける時間も稼げる金額も制限がかかっています。ミニジョブって言われている人、ちゃんとこの制限をご存知ですか? 

ミニジョブで稼げる額に上限があります。

稼げる金額は毎月450ユーロまでです。つまり、頑張って稼ごう!って思っていても稼げるのは450ユーロまでです。その金額で暮らしていけるんですか?ドイツでの就労経験とお小遣い稼ぎ程度を求めていて、残りは持ち込んだ貯金でなんとか楽しく暮らすの!ってホリデー重視であれば全く問題ないのですが、そんなに潤沢な予算を持ってして計画的に乗り込んできている人なら、きっとこの記事にたどり着いていないですよね。「何かがオカシイ」と思ったから調べて、この記事にたどり着いている人が大半だと思います。

ミニジョブで働ける時間にも上限があります。

更にカラクリを教えます。働ける時間にも上限があるんですよ。だって本来は学業に専念すべき学生が主に利用している制度ですからね。働ける上限は50.90時間です。つもり、60時間以上働いたらアウトですね。安い給料でこき使われて、「毎月の支払いは450ユーロ以下」なのに、お金が稼げていなくても労働時間が60時間以上だったらミニジョブではないですよ。それ、ただ違法搾取されているだけです。ミニジョブでもないから、もしかしたら税金も払わなければいけなくなるのでは。。。もう、それ最悪ですね。

www.dgb.de

ミニジョブの定義とかルールに関してシッカリ書いてある記事を見つけました。ドイツ語ですが、ドイツ語だからこその最新ドイツ情報です。私の知識では不十分なところもあると思うので、ドイツ語ができる友人と一緒に一度確認してみてくださいね。まず理解してから、そして納得してください。

 

働く側:「同胞だったら優しくしてくれるんじゃないか。」という考えは甘い。 Bullshit.日本食レストランもカモにしてきますよ。

私自身、ベルリンの日本人の友人にいつも助けられてきているのでこんな書き方はしたくないのですが、「同胞(同じ出身国、地域出身の人)だったら無条件に優しくしてくれる、助けてくれるんじゃないか」って期待は、期待しすぎだと思います。私が助けられてきた友人って、日本人とか以前に友人だったので。それと同様に助けてくれたドイツ人もイタリア人も国とか同胞とか関係なくて、まずは信頼がある友人だったので。「出身国や地域が同じだ」という点は話しやすかったり、理解を得やすかったりと窓口が開かれやすい点で素敵なことなのですが、それだけを理由に信頼できるかといえばそうではないと思うんです。

日本にいた時だって、知らない人を無条件に信頼したりはしないでしょう?小さい子供だって「知らない人にはついて行ってはいけません。」って言われていますしね。

レストランやカフェのお仕事は始め易い分、言葉の不安もあるからどうしても自分の国のレストランから働き始める人は多いとおもいます。アラブ系の人も、アラブ人のレストランでカモにされたし、イタリア人もイタリアンレストランで現金支払いの違法な雇われ方だったんですよ。多くの人が安易に(それ以外の選択肢がない場合もありますから難しい場合も多いですけど)同胞のレストランに行くけれども、カモにされるのは「情報や意思を持っていない人」だと思うので、レストランで働く場合は「足元を見られる」こともあるから気をつけて下さいね、って心からお伝えしたいです。もちろん日本食レストランにて楽しそうに充実して働いている日本人の方も多いので、私が伝えたいことは「日本食レストランは危ない!」ということじゃなくて「働くお店はよく選んでね!」ということですよ。もちろんドイツ人経営のカフェもダメなところはカモにしてくると思いますから、気をつけて。

 

自分で自分を救おうとしない人間は救われない。

一番ひどかったエピソードは「日本食レストランで雇ってもらえることになったけど、3ヶ月間は無給でトレーニングだって。それで合格したら初めて給料がもらえるんだ。」という人の話。「なんでそれでもその仕事を受けたのか?」その一点で救いようがないなって思っちゃった。その人は友人の友人、という会ったこともない人だったのですが、「こっちのレストランは待遇がいいらしいよ。」と別のレストランの情報を渡しました。でも「もう、一ヶ月トレーニングで働いているから、もったいないし、このまま頑張る。」との答えだけ伝え聞くことに。残り二ヶ月を無下に過ごすのか。。。その後の給料が一時間30ユーロとかなら考えんでもないが、そうでもないんでしょう?自分で自分を救おうとしない人間には、それ以上の情報って入ってこなくなっちゃうと思う。だって彼の話はその後聞かなくなったから。まだベルリンで頑張っているのかなあ。ちなみにそのレストランには行きづらくなっちゃた。そんなレストランなんだ、って思っちゃったからね。

見聞きした話だけで、ここまで書くのもどうかとも思ったのですが、カフェやレストラン関連の話を特に耳にしたので、やっぱり必要な情報かと思ってまとめました。このブログは失敗例を晒すことに意義があるので、見聞きした失敗例も書き残すべきだと思って。失敗から学んでいけば、その失敗もちゃんとした墓場に屠れると思うのです。

 

あなたの面接しているカフェ、レストランは本当にミニジョブでしたか?

さて、嫌な話を続けてしまいましたが、ちゃんとした良いお店も沢山あります。「あそこのレストランは辞めた後のスタッフさんも通うほど雰囲気がいい!」ってハッピーなお店もあります。私の個人的な感触だけで「このレストランはおすすめ」「このレストランは評判悪い」ってここには書けませんし、営業妨害ですから。そういった実際の評判は、本当に個人個人で確かめてください。ただ知らないと損する人があまりにも多いので、現実としてありえる不幸もちゃんと発信する必要を感じ、今回このように文章にまとめました。

あなたが今日、面接を受けてきて「なんかオカシイんじゃないか?」って感じた仕事は、ちゃんとミニジョブ定義に当てはまっていましたか?もし当てはまっていないのであればそれはミニジョブではないのでは?アホみたいに長いトレーニング期間で時間も体力も気力もすり減らす前に、ちゃんと、調べて、考えて、ダメだと思ったら次に行く勇気を持ってくださいね。人間って、不当な環境で搾取され続けると、お金や体力以外にも精神的に持ってかれる部分が多いと思うので。シンプルに、逃げましょう。サインしちゃダメよ。それか、徹底的に話し合え!交渉しよう、交渉!自分のために戦ってあげてください。

 

それでも目の前の仕事、お金がどうしても欲しい人へ。

「搾取されているとしても、目の前のお金が必要なんだ!」としがみつきたくなっている方。いいことを教えてあげましょう。「ベルリンに残る」その一点だけに意識が集中していませんか?「せっかく海外に飛び出してきたのに、3ヶ月で日本に帰国したらカッコ悪い。」だとか「だって英語もドイツ語も苦手だから」だとか、いろいろ理由を作っていませんか?でもそれって、人間性を売り払ってでも守りたいプライドでしょうか?毎日アホみたいに搾取されてまで暮らす海外生活って何でしょうね。英語もドイツ語も結局上達しないままワーホリの一年が終わったら、それこそ何なんでしょうね。本当の目的って何だったんですか?

もし、目の前の仕事とお金が必要だったらつかみ取ってください。でも、期限を自分の中で設けてください。「最長でも3ヶ月だけ」その間に英語なりドイツ語なり必死に身につけてください。そして毎日仕事終わりには新しいカフェやレストランを探して履歴書を配って歩いてください。ちゃんとしている店も仕事もたくさんある!探し切っていないだけ!私も同じことを自分に言っています。

毎日行動を起こし続けること、学び続けること。「自分は這い上がっていくんだ」その意思と行動力があれば、たとえ搾取されている三ヶ月でも、プライドを失うことなくお金だけを稼ぐことに集中して日々を過ごせると思います。常に目的を忘れないで。そして自分を下げないでください。下げたら下げっぱなしですよ、誰も引き上げてはくれません。もし下げられすぎて心が折れかかっている人は、私のスタートアップとの戦いの記録でも読んで鼓舞されてください。

ほれ。ウケるぐらい戦ったんですよ。ネタにしかなってないですけども。

www.berlin-fightback.com

あ、インターンとかの立場で「オカシイな」って思う人は、こっちの記事も良いかもしれません。Probezeitに関して私が知っている限りのことをまとめておきました。

www.berlin-fightback.com とにかく行動したら、どーにかなりますし、私もどーにかなっていますので!「ダメだったら帰国する!」最終的に日本までの片道チケットが買えたらいい。そこも含めて経験ですし、ただのぬるい一年間の経験よりも失敗しまくって頑張りまくった3ヶ月の経験の方が面白いなって私は思います。あなたのストーリーって、日本に帰国してから飲み屋で喋ったらウケる自信ありますか?(私はスタートアップネタでSkype越しに友人を何人か爆笑させました。そして日本の友人の職場の話もなかなかパンチがあって結局どっちもどっちでした。ベルリンだから、東京だからって区別は本当にないね。)

そんな感じのスタンスでいいんじゃないでしょうか。

どうしようもなくなったらブログでも書き始めて、そこに吐き出したらいいんですよ。毎日の頑張りとか、今日の成果とか。そんなに頑張っている人の文章なら私も刺激を頂けるので読みに行きます。ぜひアナタの戦いのブログを教えてください。

 

どーせだったらスキルを身につけたい!本気になった人はプログラミング。

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Wizard Amigos

そもそもこの記事を書き始めたきっかけがFacebookのアドバイスコミュニティーで「私が面接してきたカフェの仕事ってフェアなの?」って白人の女の子が書き込んだ投稿を目にしたからなんですよね。彼女の場合はトレーニング期間半年は時給7.5ユーロにされて、その後も時給8ユーロとフェアじゃない給与だったんですよ。そこで皆さんが「その仕事はフェアじゃない!」とか「こっちのカフェは人手不足だから雇ってくれやすいし給料もフェアだ!」って情報をドンドン与えていたんです。そこ中で面白かったのが「スキルを身につけてプログラマーになっちゃえば?」ってアドバイス。彼は下記のサイトをお勧めしていました。無料でプログラムのコードを学べるし、その後の有給インターンシップなどへの参加もしやすいとか。気合い入っている人はこちらもどうぞ。もうミニジョブどころじゃないですけども、気合入っていますね!

 

ではでは、今日も書いちゃったね、「ベルリン労働環境」記事。自分のスタンスがよく分からなくなっている、お節介オバさんでした〜。お仕事探し、頑張って!そして頑張りすぎず、楽しんでね!私も頑張ってお仕事探しております。