ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

「偶像崇拝」という恋愛スタンスは互いに不幸。恋愛する前に自分を知れ、友人を作れ、という至極もっともな話。

いきなりベルリンも労働環境ネタもワーホリも、アイスも関係ないテーマで書き始めましたけど、いい加減ビザの記事が続いたので流れを一回ぶった切ってみたいな、と思って。先日友人との長電話の最後に「これ、ブログのネタにして。」と言われたので書かせていただきます。今日は恋のお話。

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最初に言っておきますが、生きとし生ける女は皆ひとしく恋バナするので諦めてね!(友達がいないって断言する人以外ほぼ全員だと思う。)

そもそもの始まり、ベルリンは早朝、日本はお昼。そんな時間に日本から届いた「ものすごい恋文を受け取ったが、昇華方法が分からない」という相談。学生時代にいたでしょう?やたらと恋バナを女子の間で話して、男の子からの告白とか彼氏とのケンカとか、全部女友達に言っちゃう女子。大丈夫です、ほぼ全女子が!大人になろうが、オバちゃんになろうが同じことをします。仲良い女友達がいたら大抵の男関係の話はダダモレで喋っていますので、全国の男性陣は諦めてください。それか女と恋愛するのを諦めてください。女は絶対に喋ります。反省はしません。口が固い男とでも付き合ってください。

で、私の友人は「え、あの子が恋バナ!?」と驚かれるほどにクール系なハンサム美人。女からも男からも告白されるフェロモン人間。人とつるまない上に、彼女への手土産は何故か必ず度数が異様に高い酒、というような男気溢れる女ですが、彼女だって恋バナします。速攻で連絡してきます。そんな彼女が今回ばかりは困っていました。まさに「東京タラレバ娘」でいうところの「第四出勤」です。

 

素晴らしく名文で長文な恋文をLINEで送ってしまった男子。

そんな彼女「今朝、目が覚めたら驚くほど長文の恋文が届いていた。」んですって。LINEのメッセージだったから、もう、200文字ごとに分けた文章が延々に、20回分ぐらい送られてきていたんですって。内容に鬼気迫るものを感じたので「警察。。。?」の判断も仰ぎたかったらしく相談が来ました。ここで面白いのが「既読をつけたら粘着されるから、一回『機内モード』に切り替えてから、開いて読んだ。」という彼女の対応力。色々過去にあったことを匂わせてくる対応力です。

そして百聞は一見にしかずなので、もう非難されることを承知で認めますが、私は議題の恋文を読ませていただきました。だって「警察に相談したほうがいいのかな?」ってレベルならね、確かめるしかありませんから。不可抗力です。

読んでみた後の第一声は「これは名文だな!」素晴らしく起承転結のある、現在から過去、そして未来へ繋がる文章でした。彼の職業が特殊で、ざっくり言うと芸術系の方なのですね。その背景もあるのでしょうが、もう「文明開化以前の日本男子の恋文か!」と思うぐらい熱く、秘めやかな思いをしたためた文面でございました。「結核でも患っているのではないか。。。」と思うぐらいに鬼気迫る、深刻さ。「彼はこのまま筆をとったらいいよ。めちゃくちゃに文才があるよ!」と絶賛したのですが、論点はそこではない。そう、これは恋文なのです。

もうね、長すぎます。しかもLINEって。そこまで文才あふれるのであれば、せめて綺麗な和紙の便箋でも買って直筆のお手紙にしたらよかったのに。この時代だからこそお手紙だったら、もっと風情もあったことでしょう。名文がLINEで送られてきたら有り難みも半減です。送られた当人も「お手紙だったら、ちょっとグッときたかも。」って言っていました。でも「お手紙だったら、その後の取り扱いに更に困る。」とも言っていたので、安易にお手紙は書かないでくださいね。 責 任 と れ ま せ ん。

そんなに情念が込められたお手紙とか簡単に処分しづらいです。「お寺とかで供養したほうがいいのかな?」って検討するレベルなので。一旦 筆 を 置 け。

 

「結局、彼は君を偶像崇拝していたのだね。」

文面を検証していった後に、結局何が分かったかというと「A子ちゃんってさ、彼が手紙で書いているような女の子じゃなくない?」ってこと。「彼って、すごく『見たいようにA子ちゃんのことを見ているんだね』って印象を受けたよ。」という話をしました。だって彼が手紙の中で書き示す『アナタの優しさ』だなんて、私からしてみれば『A子ちゃんが身につけた世渡り上手なスキル』の一つだし、A子ちゃんは優秀なので周囲の皆さんへ平等に『優しさ』を振りまいています。もちろん彼にとってはその均一の『優しさ』が特別に思えたのだろうし、それがキッカケで人を好きになるのは素晴らしいとも思うんですけど、『見たいようにその人を見ている』ってことは、突き詰めたら『偶像崇拝』と一緒だと思うんです。だから『偶像崇拝される側の人間=好きになった人』からすれば、『いやいや、私も生身の人間だから。』って最後には振られちゃうと思うのです。ごめんね、B男くん。

『偶像』『偶像崇拝』って言葉は、辞書で引いたらこのように定義されていますよ。

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偶像崇拝(ぐうぞうすうはい)とは - コトバンク
『偶像崇拝』はもともと宗教用語でキリスト教とかでも「神様をかたどった人形とか絵とか作って、その対象物を崇めてはいけません。」ってルールがあって、まあカトリックは厳密には守っていないのですが、イスラム教は結構厳しく守っていますよね。数年前にアッラーの肖像(というか風刺画だったから更に問題が大きくなっていた)とか書いちゃったフランスの雑誌社が大変なことになりましたけども、それぐらい『偶像を崇拝するのではなく、信仰はまっすぐ神様に向けてください』ってことなんですよ。恋愛も一緒じゃないかなあ。

その人の本質を知らないで勝手に好きになっても、それは最後、互いの不幸につながるだけだから幸せにはなれない気がするのです。B男くんはA子ちゃんのことを『素晴らしい女性』だと思っているけれども、私からすれば『A子もなかなかやるわね!』ってぐらい恋愛ネタが尽きないような女子ですし、彼が描いている人物像ではないことは確信できます。だから彼の恋愛は結局『見たいものを見る、信じたいものを信じている』夢物語のような偶像崇拝だと思いました。

 

偶像崇拝されるように「アナタが」振舞ってきたんじゃないの?

で、これはねA子ちゃんも悪い、というか気をつけるべき問題点があるんじゃないかと。無駄なフェロモンを撒き散らし、気がない人に気を持たせ「アンタは何がしたいんや?」と質問すれば、彼女は「無意識だった。」との回答。彼女のように無意識に偶像崇拝されるように『表の顔』ばかりを見せている人も少なくないのではないでしょうか。社会で生きていくにあたって、大人だし、笑えないことにも笑って対応することもあると思います。人付き合いって大変だし、日本社会にいたらもっともっと難しいことも分かります。

でも、彼女の過去の彼氏の話を振り返ってみても『表の彼氏』と『裏の彼氏』がいた気がするのです。二股をかけていたという話ではなくて、実際に付き合っている彼氏は『社会的に紹介してもオッケーな感じの彼氏』で、実際に彼女が憧れていたり、心が動かされる対象は別にいる、って状態。それは彼女が『表の顔』でしか恋愛しないから、彼女の中でも消化不良な恋愛が続いていたのでしょう。

『偶像崇拝の対象にされやすい人』は逆に、「自分の振る舞いが偶像崇拝者を増やしているのではないか?」と振り返ってみても良いかもしれません。まあ、素晴らしい人が素晴らしいことに変わりはないし、素晴らしい人間であることも辞める必要は一切ないし、何も変える必要はそもそもないのですが。ただし「相手に気を持たせる行動が多いかもしれないな。」と思うのであれば、ちょっと控えても良いんじゃないでしょうか、その御宅のフェロモン、というお話です。「チヤホヤされるのが好き!」という人はそれで良いのかもしれませんが、ストーカーされたり警察沙汰になったらチヤホヤどころじゃありません。夜道と背後に気をつけてね!

 

「偶像崇拝」という恋愛スタンスにハマっている人も多いのでは?

はい、コレ私です。彼女と一緒に私も恋愛の傾向を振り返りましたけど、私は『偶像崇拝をしてしまう恋愛傾向』があると分かりました。B男くんの話が、ブーメランのように私自身に跳ね返ってきましたね。二人で長電話を続けながら「アンタは無意識に不幸な恋愛を繰り返している、それって自傷行為と同じだよ。」とザックリ胸に突き刺さるお言葉も頂きました。互いに容赦ありません。話していく中で、私の問題は根深くて『無意識に必ず自分を振ってくれる人(幸せにはしてくれない人)を好きになっている』ってことが分かったんですよ。『自分は幸せになってはいけない人間だ』という無意識の行動指針があって、たとえ大切にしてくれる人が現れてもその人とは恋愛に発展できないんです。可哀想!でも気づくって大事ね。

B男くんも事前に人に相談していたら、LINEで長文の恋文は送らなかったと思うのね。「せめてカフェに呼び出して口頭で伝えようよ。」ってアドバイスをもらえていたと思うんです。自分一人の脳みそだけは上手く生きていけません。マーク・ザッカーバークも絶対に奥さんに相談していると思うから、大丈夫。胸の内を好きな相手に晒す前に、別の人に晒しましょう。タイトルに書いた通りですが、「恋愛する前に自分を知れ、(恋愛の相談ができるような)友人を作れ」ってことです。

 

「偶像崇拝者」がやりたがる「玉砕覚悟の告白」は考え直せ。

『偶像崇拝』という恋愛スタンスでは、基本的に『相手を見たいように見ている』ので、相手のいい面しか見ていないからドンドンのめり込むような恋愛スタンスになっていくと思います。『こんなに素晴らしい人はいないんじゃないか?』とか『出会えたことが奇跡!』とか、もうポエマーな恋愛傾向がある人は、おめでとうございます、アナタも『偶像崇拝者』です。偶像崇拝者って(私も含め)多分影からこっそりとか、自分の中でひっそりと崇拝しているので、具体的な行動が欠けていると思います。(私の場合も全くもってコレですねえ。)しかーも、行動しない分何も進展しないので、ズルズルと何ヶ月も、はてはB男くんみたいに何年も!(すごいよB男くん!)勝手に、一方的に思いを寄せているだけ!みたいな。不幸!もう、私達は不幸です!さっさと卒業しましょう!私は卒業したい!

で、卒業といっても「じゃー、告白してきます!」っていう玉砕覚悟の行動力はしまっておきましょう。なぜに、何 故 に!そんな行動力だけは発揮できてしまうのか。不幸の連鎖ですね。悪いことは言わないから、考 え 直 せ。

だって相手もさ「えっ!」って感じじゃないですか。もう、普通に「えっ!」って感じでしょうよ、前置きもなくイキナリ告白されたら。これは少女漫画とハリウッド映画の専売特許ですから、私達は特許とっておりません。本屋で一緒の本を取ろうとしたら手がぶつかって「あっ!」みたいなシチュエーションもありません。あったとしたら『どっちかが巧妙に仕組んだ』か、神様が『巧妙に仕組んで下さった』かどっちかです。ないです、普通にないです、ないない。残念でしたー!

「玉砕覚悟の告白」は、実は私自身がやっちゃいそうになっていたんですよ!で話の流れでA子ちゃんに「私も偶像崇拝者だからさ、さっさと卒業するためにもサッと振られて終わらせてくるわ。」と軽く言ったら、「じゃ、どんなつもりで告白するのか今ここで予行練習してみなさい。」と言われてSkype越しに、A子ちゃんに向かって告白してみたんですよ。図書館のWifi使いながら。(これ、日本語わかる人が近くにいたらめっちゃくちゃ恥ずかしいですね。いなかったことを今更願いますが。)

「〜、こんな感じで言おうかな?」と披露したところ「重い!重いわああああ!」と怒られました。「そんな告白されたら次から顔合わせづらい!」と説教されました。A子ちゃんから教えてもらったのは「告白の仕方にも色々ある。」とのこと。流石、過去に色々あった彼女の対応力は違いますね。

 

A子ちゃん推奨。「偶像崇拝」を卒業したい人にお勧めするソフトな告白の仕方。

A子ちゃん曰く「アナタのことが好きです!」って真っ正面から告白するだけが告白じゃないんですって。「Cさん、字が綺麗ですね。すごく好きです。」みたいな!もう、相手に「ん?ありがとう!」って軽く伝わるような好意、これぐらいでいいんですよ。これぐらいの告白で、満足しませんか。相手にコチラ側の思いをブチ投げないと気が済まないって、それはもう好意ではないのでは。

本当に好きで、どうにか気持ちに区切りをつけたい、でも明らかにダメな時。「相手が既婚者(もう、アカンね。)」「相手のセクシャリティーが違う(一応言ってみても良いかもしれないけど、難しいよね。)」って時はさ、勝手だけど自分の中で「これは告白だ」って思える告白をして、前に進んでみてはいかがでしょうか。玉砕告白よりもソフト告白を推奨します。

 

かなり順を追って、自分の失敗談もさらけ出し、最後には具体的なアドバイスまで書きました、今回の記事。どこに需要があるかは分かりませんが、A子ちゃんだけには「面白かったよ!」と言ってもらいたいですね。そして二人して一緒に、互いの不幸体質という根っこの問題解決に取り組んでいく所存です。30歳ぐらいまでには、まあまあ改善できることを願っております。

 

最後に復習です。

「玉砕覚悟の告白だけは、やめておけ。」

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