ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

「個人主義の国では個人主義で戦って将軍になろう!」ベルリン最悪スタートアップ企業とのフリーランス契約は断りました!

退職を控えてとってもスッキリしたオフィスの私のパソコン。「ばいばいびー!」

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ブログと言う媒体では読者は「ブログ記事」に興味があるのであって、「ブロガー」自体に興味がある訳ではないと自覚しております。しかし何名かの温かい言葉に励まされ、ここまで頑張って来られた部分もあるので「ベルリン最悪スタートアップ」関連記事は、最後の結論まで書き切りたいと思います。動向や今後を心配して下さっている方が数名でもいらっしゃれば、報告義務もあると思いますので。「いい加減暗い話は飽きたよ!」と言う方も、もう少しだけお付き合い下さい。(この後には「サマーバケーションのベルリンで食べるべきTOP3のアイス屋さん情報!」とかも書きますので。)

さて早速タイトルで結論を出しておりますが、最悪なベルリンのスタートアップ企業とのフリーランス契約は結局反故に致しました。だって「悪縁」「悪いカルマ」って一度切らないと抜け出せないでしょう?だから綺麗サッパリお別れすることにしました。「フリーランスで残って働かないか?」とオーナーから声がかかってからの一週間、とってもとっても戦いました。でも最後は交渉を楽しむことまで出来ました。その記録を「今後色んなことで挫けそうになった時の自分が読み返して『あの時あんなに頑張ったからもう一度頑張ろう』と思える」ように、タイムカプセルの中の未来への手紙の気分で書き残したいと思います。

目次

スイートスポットはお金。マネーマネーマネーの交渉で揉めに揉める。

もう!面白いぐらいに揉めに揉めました、フリーランス契約の交渉。一週間たっぷり使ってやっと終了しました。マジで途中から普通にポーカーゲームが面白くなってきてしまって「どこまで掻き回せるのかな?」と自分の中でもこの状況を楽しむ余裕すら出てきました。タイトルの「個人主義の国では個人主義で戦って将軍になろう!」は火曜日「やっと退職届だしましたよ〜、今はフリーランスの給料交渉でゲンナリ」と日本人のフリーランスの友人に愚痴った際に頂いた言葉。彼は続けて「いいじゃん、交渉って楽しいじゃん!」と宣う。だてにフリーランスで海外生活を生き抜いてきておりません。このお兄さんもなかなかの曲者。実力がある人って本当に逆境に強いんでしょうね。FacebookのMessengerでひたすら「交渉ごとはこうやって進めたらいいよ〜HAHAHA!」みたいなアドバイスを下さいました。このお兄さんとも、例に漏れず「ボルダリング行こうぜ!」で会話が終了。ベルリンでボルダリングを平日の日中に登りにきているような日本人のお兄さん達はきっとフリーランスでお仕事をされていて、超タフでガッツがある人である確立が高いと思います。ベルリンで悩んでいる日本人は全員ボルダリングジムで相談相手を見つけたらいいんじゃないかと思うよ!このお兄さん達めちゃくちゃ頼りになる上にアドバイスがシンプルで的確です。それにしても「将軍」って!笑 いつのまにかサムライから将軍を目指すことになっていました。戦国時代か。(まあサバイバル感はめっちゃあるけれども) 

 

月曜日に自作の「英語フリーランス契約書」を提示、ポーカーゲーム交渉スタート。

さて辞表を提出した週の金曜日に「フリーランスで良いから残って働かないか?」と言い出したのはオーナーです。概ね口頭にて「仕事内容」や「出勤目安日程」も合意していたので、その会話を踏まえた上で、土日を使って英文フリーランス契約書を自作しました。以前お世話になったドイツ人のフリーランサーのお姉さんに「フリーランスだと契約書を交わさないことがほとんどだけど、信用出来ない相手には自作の契約書にサインをもらうようにした方が安全。」と教えてもらっていたので、彼女に送ってもらった『How to make a freelancer contract by yourself ( どうやって自作のフリーランス契約書をつくるか) 』の参考サイトや英文契約書のテンプレートを使用しつつ、自作しました。まあまあ楽勝。

でも法律的なことは自信が無いので、最後に過去にデートしていたイタリア人がたまたま法学部卒で英語とドイツ語が出来る弁護士の卵だったので、SNSで連絡して契約書の内容をチェックしてもらいました。まあ、内容としては結構ちゃんと書けていたようです。(ドイツ人の友人に送ってもらっていた契約書のテンプレートがそもそも完成度が高かったので、自分用に少しアレンジするだけで済みました。)一応素人の人間が作った契約書なので不安ではありましたが、法律を知っている人に「きちんと書けていると思う」とコメントが貰えたので安心しました。この契約書を持って、月曜日に正式にフリーランス契約をオファーしました。

と、いってもキツネなポーカーゲーム。社長とオーナーと机に座って「で、フリーランス契約どうしようか?」と声をかけられた瞬間に、サッサと私のターンで話を進めたかったので、「週末にフリーランス契約書を用意してきましたので、こちらでご検討下さい。」と紙を渡して、雇用条件、時給、雇用日数に保証や契約解除要項などを一気に説明しました。で、時給に関しては「こちらが根拠となる仕事の書類とポートフォリオです。」と別のドイツ企業から貰ったインボイスを提示。最後には「ドイツ語の契約書で再び混乱することは嫌なので、双方の為にも英語の契約書にしか私はサインしませんので。修正や加筆を希望する場合にはこの場で仰って下さい、編集して明日再度お渡します。」とワンブレスで言い切りました。スッパーン!と言いたいことを最初に言えたので、後は黙って相手の反応を見るようにしました。

まあしかし、どんなに根拠のある時給設定であったとしても「うーん、これはねえ。」と全くもって渋い顔。私だってこの時給額でサインしてくれるとは期待しておりません。5分ほど私の最高時給額を記載した契約書でうーん、うーんと言わせた後は(そのままウンチでもされたら困りますので)「それではコチラをご覧下さい。」と次に用意していた契約書をターン!しました。「現在のこの会社での給与バランスと、今回のフリーランス契約が短期間ではなく継続的なものを想定していることを鑑みて時給設定をここまでなら譲歩出来ます。」と一息に説明。社長もオーナーも流石に「え、二枚目があるの?」と驚いていましたが、『ここまでだったら出せるだろう。』という微妙なラインで提示された時給には思わず頷いてしまっていましたよね。その上で「次のビザはフリーランスで申請しますので、もし契約する際は、宜しければこの会社からも推薦状を頂けますか?大体の内容はこちらの見本をご参照下さい。」とお願いして、社長に自作の「この人を雇いますよ〜」的な推薦文を英語で書いた書類をお渡ししました。もちろん「この推薦文はドイツ語で作成して下さい。」の要望も忘れずに。二枚目の時給額に関しては概ね受け入れられる内容であったのでしょう。「契約書に関しては社長と相談してから声をかけるね。」とオーナーは答え、社長は「推薦状ぐらい簡単な頼みだよ」と安請け合いして私の書類を受け取っておりました。私としては言いたいことを主張出来た時間だったので、まあ想定内の第一交渉で安心しました。このまま簡単に終わらないんだろうな、と心構えだけはしつつ。

 

火曜日は面談をスルーされる。余ったエネルギーでビザ申請書類準備ラストスパート。

「明日また話そうね。」と言って面談がすっぽかされるなんて日常茶飯事なので、あえて私から追いかけることはしませんでした。逆にのんびり出来た分、この日は書類整理に気合いを入れましたよ。フリーランスビザ取得を目指すと決めてからの2週間で、全人生で繋がってきた方々のコネクションを総動員して連絡しまくって集められる書類や協力は頭下げまくって集めまくっております。まくりまくりのまくりです。テンションオカシクなるぐらいに駆け回りましたが、気がつけばドイツで会社を持っているドイツ人の友人から簡単な仕事と推薦状を貰えることになり、過去にお手伝いしたアートフェスティバルで知り合ったドイツ人芸大教授からも推薦状を頂けることになりました。つまり「別にこの会社でフリーランスの仕事が決まろうが決まらなかろうが、フリーランスビザ取得に必要な書類は手元に集まった」状態となりました。もちろん目の前の定期的なお仕事やある程度のお給料は魅力的ですし、とっても大切です。しかし、いつまでもオモチャみたいに振り回されたり、不誠実な対応をされるようであれば契約なんて結ばなくてもいいんですね。だって目下の目標はビザ取得だし。仕事なんて、取得してからどうにかするつもりですし。火曜日の時点で「この会社とのフリーランス契約はボーナス程度と考えて、あまり酷い扱いが続きそうならば固執せずに無理な要求は撥ね付けよう。」と腹が決まりました。だって将軍にならなきゃいけないからね。いつまでも幕末のサムライでいたら開国出来ないですから。『NO!と言える日本人』どころじゃ、きっと将軍にはなれない。相手に私が望むままに『YES』と言わせることが出来たら、少しだけ将軍になれる気がします。推薦状が集まってきたところで、次は保険会社との交渉に着手しました。

 

フリーランスでも維持出来るTK(公的保険)の必須条件と納税の仕組みを確認。

会社を退職することが決まっておりましたので、さっさと保険内容の見直しにも行って参りました。詳しい詳細は別記事にまとめる予定ですが、まあ、フリーランスでも公的保険を維持することは可能です。フリーランス御用達のCareConceptなどの保険もありますが、現在フリーランスのビザ申請で「外国人向けの海外旅行用の保険」が認められるかはグレーゾ—ンとのこと。更に長期でドイツ滞在を検討している人にはプライベート保険は損しかしないとのことです。ついでにフリーランス経験のある同僚に税金対策もバッチリ聞いてきました。へー、年間の稼ぎで税金控除となる金額が変わってくるのね。良いことを聞きました。ここまでを調べ尽くしてから契約書の最低金額を設定しています。

2017年も残り4ヶ月。年度末の納税を考慮すると、実はそれまでにフリーランスとして稼ぐ金額を少なめにしておいた方が得をすることもあるんですね。その点のメリットも考慮した上で低めに時給設定を提示しているので、相手からある程度時給交渉をされても、私としてはまあ、デメリットばかりでもないのです。

 

 水曜日はフリーランスでも時給を買い叩かれそうになったからNO! NO! NO!

火曜日の話し合いをすっぽかしたのは社長達ではありますが、いい加減話が進まないと困りますので私から「今日はお時間ありますか?」と切り出して無理矢理社長室までお話に参りました。社長も「オッケー、じゃあ内容について話し合おうか。」と渋々重い腰を上げて別室へ。そこから切り出されたお話はまあ、想像していた通りですよね。「もっと時給を下げたい。あと€2.5下げよう。」とのこと。おいおい、週に2日8時間勤務で働いた場合、時給が€1下がると月に€64も損することになります。もし€2.5も値下げしたら、私は毎月€160も損することになります。これだけのお金があればですね、物価が安いベルリンでは一ヶ月の食費にだってなりますし、もちろんそのうちの何度かは外食したってまだ€160以内で食費をやりくりすることだって可能です。つまり、私から言わせてもらえばあり得ない損失なんです。もちろん答えはNO!

その上で更に社長が「他の皆の給料スタンダードから考えると〜」とか言い出すので、「こう言ってはなんですが、給与と言う物は個人のスキルと経験に基づいて設定されることが常ですし、アナタは実績も分からない新人を雇うのではなく、私と言う既に仕事ぶりも把握している人材を雇うわけです。しかもフリーランス業務ではオーナーも認めている私の得意分野に特化した業務にのみ従事するのですから、ある程度のお給料の設定は求めて然るべきだと思っております。」とピシャリ。

それでも「フリーランスの仕事だとプロジェクト単位が常なのだから、定期的な仕事があるだけでもありがたいはずだ。(だからやっぱり時給は下げろ)」と主張してくるので、「プロジェクト単位の仕事で合ったとしても、それに見合った給与を頂くことになるのでその場合のリスクと対価は把握しているつもりです。むしろ定期的な業務を請け負う際に、今後支払って行く保険料や税金(これらは今まで会社と折半になっていましたが)を考慮しないと、時間も労力も損してしまいます。時給設定の際は今までの給与に自己負担の保険料と税金額も計算しております。やはりそこも加味した値段設定ですので、これ以上下げられますと私としても生活が成り立たなくなるのでサインは出来ません。」と再度ピシャリ。

オーナーは何を言っても私が譲らないので、説得の術を失ってしまったようでした。「もう一度話し合おう。」と言われてこの日の交渉は終了。私は次の交渉まで、いったいいくらまでであれば下げることが出来るのか、具体的な時給の再計算をしました。

 

木曜日の交渉は「じゃ契約しないよ。」「うん、オッケー。」で終了。私は追わない。Take me or Leave me!

月曜日から始まった交渉ですが、気力を使う交渉中にはこの歌がいつも頭の中で流れていました。ミュージカルRENTの名曲「Take me or leave me」です。

www.youtube.com

ミュージカル中ではレズビアンカップルがケンカの際に「このままの私を受け入れてよ!無理ならば別れましょう!」というかなり強気な口喧嘩の流れで歌われていた曲ですが、私としても「このままの私を雇うか、それとも解雇しやがれ!」という気分でした。というか自分から辞表を出しているので、解雇と言うか普通に退職するんですけども。わざわざバカみたいに買いたたかれてまでフリーランスで残るのもアホみたいなので、気持ちが挫けそうになった時は「Take me or Leave me!」と心で呟いて気持ちを保っていました。もう、この会社とのフリーランス契約がダメであったとしても私にはサポートしてくれる友人達がいるので。フリーランスビザは確実に取りに行くつもりでした。だからこの会社にだけはすがりたくなかったんです。

そして木曜日、前日の話し合いを踏まえた上で再度社長と交渉しました。何度も「今日は何時にお時間ございますか?」と確認し、何度もオフィスを訪ねても後回しにされ続けた就業時間10分前。やっと「今から話そう。」と連絡を貰い、社長と話しました。時間にしてたった5分。私が「昨日のお話を踏まえて再度どこまでだったら時給を下げることが出来るのか再計算しました。そこで〜」と話しだすと、社長は私の話を遮って「結論から言ってくれ。こちらからの時給の提示額は変わらない。そして保険料や税金の件であれば、ウチでパートタイムの職員としての雇用契約を結ぶのであれば解決出来るだろう。どうだ?」と提示してきました。確かに会社の社員として残れば、パート勤務であっても労働ビザは取れますし、その上で保険料や税金管理を会社にしてもらえるのは本来であれば有り難いオファーです。が、私は第一条件として「この会社に附随した労働ビザは取りたくない」という確固たる想いがありました。

「とても有り難いオファーですが、他の会社とのお話が進んでいる点からもこの会社との労働ビザは取れません。その為フリーランス契約以外には提示出来ません。その上でやはり保険料と税金の件も考慮して頂きたいので、時給設定もそこまで下げることは出来ません。」と答えました。社長はその場で「じゃ、契約はしない。」と断言しました。私は『この会社は社長の意向よりもオーナーの意向で物事が決定される会社だ』と理解していましたので、社長の即断決定には驚きました。「今の解答がオフィシャルでファイナルの解答ですか?」と伺うと「YES!」と即答されましたので、「オッケー、では月曜日までお世話になります。その他重要であったり緊急性が高いプロジェクトに関してはなるべく早めにご連絡下さい。」と伝えて帰宅しました。時間にして5分程度。あっけない終わりでした。

 

金曜日は「フリーランス契約が頓挫したので、このまま月曜日で退職だから今日で引き継ぎ終了だよ!」宣言で新人さんがパニック!

そりゃー辞表を提出してから何度も「フリーランスで残るかもしれないけれども、残れないかもしれないから業務内容の質問は早めに聞いて下さい。」と散々伝えてきたのだから、アナタも覚悟しといて下さいよ。心の中で「今更キャー!は無いでしょう。」と年上の新人男性にイラッとしながらも、「こんな状態の会社に入社しようとしちゃうなんて、この人めっちゃ可哀相。」と同情もしていました。その為バカ丁寧すぎるぐらいに引き継ぎを行ないましたし、いつでも参照出来るぐらいには全ての業務内容、手順、チェックシートも作っています。その上で細かく各業者様の注意事項や背景情報をまとめた資料を残しているので、「一旦、全ての資料に目を通して頂いて、業務に関して不明点があれば教えて下さい。」と指示しました。が、この男性が全くもってして送った資料に目を通さないんですね。もう目の前の仕事でいっぱいいっぱいになっているから。だから30分前に送った資料があるにも関わらず、資料で説明している業務に関して平気で口頭で質問してくるんです。「この作業ってこうですか?」って。「一度質問される前に、既に送られた資料に手がかりが無いか確認されましたか?」と答えると「ぐぬう。」って感じで困っちゃう。短期間で全ての業務を引き継ぐなんて本当に無理難題です。新人さんをサポートする為にも、出来ることならばフリーランスでしばらくは残りたかった。だってあんまりだから。このまま放っておけないです。

しかし金曜日の就業間近。私が別作業を終わらせて戻ると以前「無理な値下げ交渉は業者様との関係を壊しかねないから、社長やオーナーからの無理難題には、日本側にストレートに伝える前に自分で吟味して、必要とあれば社長達とも議論した上で、気をつけて日本の業者様にお話しするべきですよ。」と伝えていた案件に関して「だって会社側の経営判断に基づいた指示だから、私は意見しても仕方ない。」との考えのもと、そのまま日本の業者様に無理難題を押し付け、そして「難しいお話です。」と断られていたところでした。つまり「日本とドイツの円滑なビジネスの架け橋になろう」という意識なんて無くて「自分の会社での立ち位置を守ることに必死」で「日本の業者さんが困るんじゃないか。」という思いやりや、気遣いが全くかけていました。「ああ、今後もこのような形でチームが動いて行くのであれば、もう私が出来ることは残っていないな。」と悟りまして、このままスッキリ退職しようと思えました。フリーランスで残る意義はもうありません。ある意味心残りがなくなって良かったです。

 

最終勤務日の月曜日「今まで有り難う!」とクッキーを配って歩いたら、最後にお別れ会まで開催されました。

最終勤務日は今週の月曜日でした。私は「発つ鳥後を濁さず」の精神のもと、個人的にはニヤリとする願掛けも込めて、職場の皆に手作りの塩レモンクッキーを配り、退職の挨拶と感謝を伝えました。オーナーにも「本当に沢山の経験を積ませて頂きました。心から感謝しています。」と本心から御礼を言うことが出来ました。オーナーとしては(買い叩きたいと言う想いがあるにせよ)私には残って欲しいという想いがあったため「本当に君が出て行くのは残念だ。」とハグされました。本当にこの人は面白いですね。フリーランス交渉において私は「社長よりも後ろにいるオーナーとの心理戦だ」と思っていたので、正直社長との交渉ではガンガンに押しまくっていました。最後の最後で社長から「彼女はウチでは扱いきれない」とオーナーに話が行ったのだと思います。オーナーからも「社長との交渉が頓挫したと聞いたよ。非常に残念だ。」と言われました。うーん、私、交渉でちょっと楽しみすぎちゃったのかもしれません。別に今更いいけどね。

オーナーには悪い印象を残していなかったからか、なんと最終勤務日の午後に、私のお別れ会が開かれました!笑 えー、今まで辞表提出や突然の解雇の人員達は「あの人、消えた?」みたいにスーッと姿を消して行くだけであったのに、私はちゃんとした卒業をさせて頂けるようです。(まあ私本人がキッチリとクッキーを配ってお別れを伝え歩いたということも原因かもしれませんが。)しかも結構ちゃんとした記念品まで頂いてしまいましたよ。オーナーは本当に残念そうにしてくれました。一方社長はその場でもすっごく苦い顔をしていたので「あ、私は交渉でこの人をやり込めすぎたんだな。人として嫌われてしまったから一緒に仕事は当然無理だろう。仕方ない。」と実感しました。まあ、社長には最後にもう一発かまさせて頂きましたけどもね。

 

 退職前にはキッチリ「レファレンスレター(推薦状)」を貰いましょう。今後の転職活動で絶対に役立ちます!

はい、私は自分でレファレンスレターの叩き台を作って社長に持って行きました。ドイツ語は難しいので英語で書いていますが、社長には「この内容に同意頂けるようでしたらご署名を頂けますか?今後ドイツで仕事をしていくにあたり、とても助けになる書類ですのでご協力頂けますと幸いです。」とクッキーと一緒にさりげなく依頼しました。もちろん他の社員の前で。これを断れる人っていないと思います。だって実際にちゃんと働いてきているし、社長と一緒に進めたプロジェクトだって成功しているし。社長は驚きながらも最終的にはサインを下さいました。

どんなに大変な状況であっても、ケンカ別れになりそうであっても、退職前には雇用主、もしくは直属の上司からレファレンスレターを頂いておくことは重要です。むしろ退職するのだから、どこに遠慮する必要がありますか?ここはシッカリ抑えておきたい重要な書類です。もちろん今後の転職活動に充分活用させて頂きますし、なんだったらビザ申請にだって「審査官の心証を良くする」ポイント稼ぎの為に付け加えたって良いんです。アドバイスとしては、自分でレファレンスレターを作ってしまうことでしょうか。「書いて下さい。」と漠然とお願いしても「後で時間があれば書いてあげますね。」とかわされて一生手元には届かないでしょう。ポイントは相手にサインだけさせること、目の前で、一瞬で片がつくように外堀を埋めておくこと。これも退職したドイツ人の同僚にアドバイスしてもらいました。「忙しいを理由に断られるから、忙しい人の負担を最大限に減らしてしまえばいいんだよ。」ですって。もう、書類の国のドイツでは書類がとっても効力を発揮するんですって。サインをもらえた時は心底安心しました。皆さんも是非ちゃんと貰って下さいね。

 

両手いっぱいに無駄な物ばかり抱えていたら新しいものは掴みに行けない。心機一転を測りたければ、立ち去る勇気を。悩んだ時は「胃袋で判断」を!

先日「もう退職する!フリーランス契約でも残らない!」と決めた後にずっと支えてくれたイタリア人の友人達や、ドイツ人フリーランスのお姉さん達とご飯に行ってきました。流石ラテン系の友人達、こーゆー話が大好きみたいです。「アナタの勇気には感激したわ!」とめちゃくちゃ応援されました。「雇用契約書を自分で作って提示した上に、二枚目もその場で出した。」エピソードが大ウケ。「フリーランサーは自分で雇用契約を作って相手にサインさせるべき」とアドバイスをくれたドイツ人ですら「本当にやるとは思わなかった。ガッツがすごいね!」とケタケタ笑っていました。皆、こーゆーお話が好きなのねえ。でも最大限に応援してくれて、実際にサポートしてくれて本当に有り難かった。彼らがいなければ私一人では進めなかった道、取れなかった選択です。感謝しながらビールを飲み干し、ピザも半分食べて、デザートも手伝ってもらいながら片付けました。食欲も睡眠も、ちゃんと戻ってきています。何度も体調を心配して下さる読者さんがおりました。ひぴり様、本当に有り難うございました。

そしてこのような記事内容であるからか、何件か非公開のコメントにて「ベルリンのスタートアップ企業について」のご相談を頂きました。中には個人メールアドレスを含めてご相談を望まれている方もいらっしゃり、私としても公共性が高い話題なのだと認識を強めております。当初よりお伝えしておりますし、今後も変わらない意見としては「この話題の会社の情報を公開することで会社を糾弾したい」訳ではないと言うこと。その為、個人的にご連絡を頂いたとしてもこの会社の名前などをお伝えすることは出来かねます。しかし私からお伝え出来る最大限のアドバイスとしては「胃袋で判断しよう」と言うこと。アナタが今、連絡を取っている、もしくは働いているベルリンのスタートアップ企業。その会社のことを信頼出来ますか?良い雰囲気を感じますか?時間と労力を注いでまで、関わりたい人達ですか?手元いっぱいに無駄な物を抱えている時は、新しい物を掴めにはいけません。不必要だと思ったら思い切って立ち去る勇気を持って下さい。そして本当に悩んだ時は「胃袋で判断」してみて下さい。食欲はわきますか?ワクワクしますか?私は食欲を無くしました。勤務中に未来を悲観してトイレで嘔吐ました。身体は正直です。だから悩んでいる方は、是非とも胃袋と相談してみて下さい。そして未来の為にご決断を。

現在何らかの形でご相談に乗ることが出来るプラットフォームを作れないかな、と考えてはおります。またこのブログも「面白い記事だけど如何せん、読みにくい!」と長年の友人からスッパリとしたアドバイスを頂きました。笑 退職したことで時間も出来ましたし、ブログの機能やデザインも改善して行きたいと思います。その際にお互いの匿名性を守った上で交流し易い機能があれば付け加えて行きたいですね。私は実名で記事を書いて行くこともあんまり考えてはいないので。だって失敗談ばっかりで恥ずかしいですし。。。でも、沢山の方々に助けてもらって今の私があります。私が答えられる、私個人の経験からのアドバイスや意見で良ければ、必要としている人にお渡しして行きたいです。

あと、スッゴく現金なお話ですけど、もしかしたらこのブログに広告とかも貼っていくことになると思います。。。「いい加減ブログで収入を得られるように頑張りなさい。」との意見も頂きました。確かに今後のフリーランス生活では収入源が必要です。その上でまだ「あの女の子元気かしら?」とたまに読みにきて下さる方がいらっしゃれば大変有り難いです!文字通り生活の助けになります。さて、長い長い最終話となりましたが、ベルリン最悪スタートアップとのポーカーゲームのお話は以上です。今後はもう少しベルリン近辺での労働事情に関する記事を書いて、その後は「そんなこんな言ってもベルリンって素敵な街ですよ?」とハッピーな記事も書いて行きたいと思っています。アイスの話題もだし、美味しい多国籍料理屋さんの紹介もだし、私がお気に入りのビアガーデンの記事も書きたい。素敵な所も沢山あるベルリンですから、ちゃんとそちらもご紹介して行きたいです。そちらも続けてご覧頂けましたら幸いです。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

 

 

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