ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

入社3月目!ベルリン ワーホリから現地就職 スタートアップ企業で働き始めて感じること。

【前置き】

これは個人的なベルリン現地就職のリアルな感想文です。のちのち振り返って自分が「はっは〜!」って考えさせられるであろうから書いておきます、って文章です。あと現地就職に興味があった頃、沢山の人のブログ記事でどんな小さなことでも海外就職に関することは気になって読んだので、同じ境遇の人にひとつでも一例が示せたら幸いです。

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はい、時の流れは早いもので既に入社してから3ヶ月が経ちました。入社してからは毎月定額のお給料がもらえる安心感から「わーい!ベルリナーレ!」とか「最新映画見たよ!」とか、とりあえず「映画ばっかり見ているんじゃないの!?」と自分でも突っ込みたくなるぐらい映画の話題が中心になってきておりましたが、そもそものブログの主旨である「ベルリンから人生敗者復活戦」的なテーマに立ち返って、ベルリンでの仕事に関して書いておきたいと思います。

目次

私の仕事と雇用状況について簡単に説明

2月より、ベルリン市内にある世界中から色んな商品を輸入販売する小さな会社で日本市場担当の買い付けスタッフとして働いています。もう日本の製品に関わることは全部やっています。通訳、翻訳、市場調査、買い付け交渉、値段交渉、発注、在庫管理、資料作成、予算管理その他もろもろ起こりうるトラブル対処など!前職のホテル企業も色々な仕事に関わらせてもらいましたが、あー、もー、マジでめっちゃガムシャラに働いた経験がちゃんとあって良かったなって思うぐらいに現在スーパー忙しいです。でも商流の上流から下流まで、結構広範囲に渡って関わらせて頂けているので、大変だけれども全体の流れを学べることはもの凄く興味深いし、ドンドン学んで商業のビジネス感覚を身につけて行けたら良いなと思います。初挑戦の業種ですし、大変ですがやり甲斐はあります。(新しい業者さんを捜しだし、良いお値段を提示して頂き、新しい関係を築いていく過程は大変ではあるけれども、もの凄く有り難いご縁を感じることが出来ます。ここがやり甲斐かなあ。商品自体に大きな思い入れとかはまだ持てないけど、関わる人に対して「素敵な人と働かせて頂いている」というやりがいを感じます。サービス業畑からきているからか、どうしても「人」を中心に考えてしまうのが、善くもアリ、ダメな部分でもあるとは思いますが。)

雇用形態としましては、今のところ試用期間。半年働いてみて、会社側に気に入られたらワーホリ以降も正社員で働けるとのこと。もちろん半年後に私から契約更新を断ることもオッケー。一応半年後に契約更新の場合は契約内容の再交渉をしましょう、と面接時に言われているので、半年後にちゃんと交渉出来るように実績をつまねばならん大切な半年間を過ごしております。もー半分すぎちゃったけどね。

 

流石ドイツだな、と感じるドイツ企業の一般的な良い面を3つ!

ドイツって労働環境がいいんでしょ?って思う方が多いと思いますが、労働環境は悪くないと思います。

⑴時間の使い方が自由、かつ定時退社が徹底されている

ランチタイムは自分で勝手に決めて取るし、誰も細かく管理はしていないので、天気がいい日はお散歩しながらアイスを食べに出掛けてもオッケー。とにかく自分の仕事を片付けておくことが大事。そして役所に行くから少し遅れて出社してくるとか、病院に行くから一時間早く帰るとかも自由。定時だけは皆きっちりしているので、残業すると逆に白い目で見られるぐらいです。

⑵なんていったって有給がガッツリ使えるし日数も多い

1年の契約期間で有給25日をもらいました。週末は普通に休日なので、有給を全部くっつけると余裕で一ヶ月以上休めます。そして有給申請が断られることも無ければ、皆結構毎月のようにどこかにバカンスに出掛けています。もちろん有休を取ることで白い目で見られる何てこともありません。

⑶その上「病欠」の概念が本気で人間的

はい、もう熱があったり明らかに体調不良であれば仕事に来ても仕方ありません。人間としての権利です!とばかりに皆にも「お家帰りなさい、お医者さんに行きなさい」と諭されます。もちろん有給は減りません。病欠だもの、しかたない理由で休んでいるのだと理解されるみたいです。(仕事が心配で少し具合が悪くでも簡単には皆休んだりはしないけどね。)当日の朝に上司にメール入れたらオッケー。1〜2日の病欠は診断書も提出不要です。

 

ドイツならではの働きにくさ、難しさ

これは覚悟していましたが、覚悟なんてあってなかったようなもの。体験する度に唇を噛み締めてオロオロ、心がザワザワ、でもやるしかないからやります。

⑴日本人としての働き方、懸念事項、また日本側との調整に挟まれることは大変「日本的ビジネス文化」から説明しようにも理解しては貰えない

日本の業者様と新しいビジネスをスタートしたいとき、値段を聞き出すまでに時間がかかります。ご挨拶したり、相手企業のことを調べた上での丁寧な文章だったり、マナーが多いですね。またビジネス一辺倒ではなく会社間の関係性を大切にする文化もありますし、「Hi Daniel!」みたいに軽いノリじゃ進みません。その為欲しい情報を得るまでにタイムラグがありますが、このあたりが理解され辛いので仕事が遅いと思われ易い。これはスゴく悔しいです。人物名を一つ調べるにも、その人の漢字の読み方を調べるのが意外と大変。でもこの部分でひかかっていると仕事が遅いと思われるので悔しいです。

⑵人の良い日本人で通していると、ドンドン関係ない仕事まで頼まれる

もちろんチームを大切にしたいし、手伝えるならば手伝いたいけれども、明らかに私の仕事ではない部分まで頼まれると重要な業務にまで影響が出てくる訳で。上手な断り方とフォローの仕方を全国籍の同僚から見て学んでいますが、結構皆さんがマイペースだから、参考にしたいぐらいに上手な人はいない。日本人の先輩がなんだかんだ一番さじ加減が上手だと思っています。

⑶実力主義だからこそ結果にコミットしていないとアウト

自由奔放な社風に思えても、そこは実力社会。結果にコミットしないと価値がない訳で。(ライザップの「結果にコミット」ってすごくキャッチーだけど普遍的に使えるワードですね)日本市場に関わることは私達チームの責任であるし、それ以上に買い付けている製品に関する知識も生産者並みに持っておかないと「リサーチが甘い」と責められる訳で。どの仕事をしていても同じかもしれませんが自分の仕事の範囲を超えて、「あの部署からはこの仕事をしていてこんな情報が必要になるだろうから先に用意しておこう」だとか、会社全体の動きを把握して先回りしておかないとドン詰りです。日本との時差が7時間あるため「どーもスミマセン!ちょっと質問があるんですが!」と気軽に取引先に確認の電話が出来ない難しさもあります。先回りして情報を集めておく、これは本当に大変だと思いました。

 

スタートアップ企業で働くメリット

そもそも私が働く会社はドイツ企業でもあり、設立数年目のスタートアップ企業です。社員も緩やかに増加中な、スタートアップで働くことの実感も書いてみます。

⑴即戦力である為に、その分自分の仕事を任せてもらえる

良い意味でも悪い意味でも即戦力としてみられています。だからこそ「日本人スタッフを増やしたらやりたかったプロジェクト」が堪りまくっていた訳です。その分ガンガン新しい製品をリサーチして、販売元にコンタクトを取って値段交渉までして取引条件を引き出し、社内会議に出して行かなければなりません。「交渉が下手すぎる」と怒られることばかりですが、「よくこの生産者さんとの窓口を開いたな!」と感謝されることもある訳で、プロジェクトを任せられた分、最初から最後までの過程に関われることはやり甲斐になります。

⑵仕事の裁量が大きい

これも大変ではありますが、私が適当にしたままにしておくと一生進まないプロジェクトも出てきました。ここは責任感が芽生えますし、勧め方も任せられているので、その分トライ&エラーで色々挑戦出来ることは有り難いです。

⑶社長との距離が近いため、常に話し合える

もちろん緊張はするのですが、社長や経営陣の判断を確認しないと大量の発注などは行えません。また会社が特に力を入れて売り出して行きたい商品を把握しておかないと在庫管理にも影響が出てしまいます。Slackなど便利な社内チャットアプリも活用されていますが、やはり直接の会話が大切だと実感する今日この頃。常に忙しい経営陣ですから「話が長い!」と怒られることも。要点を把握して相談と提案を同時に行うこと。経営者が何を求めているのか、そこまで考えてコミュニケーションを取ってかないと「忙しいのに無駄な相談に時間を取られたくない」と心証を悪くしてくばかりです。ある程度経営者の思考を理解したビジネス感覚を身につけないといけないな、とビジネス書を読み返したりしています。

 

スタートアップ企業で働くデメリット

⑴スタートアップであるために、会社の色んなことが発展途中、確立されていない

私の最初の大きなプロジェクトは「3年前の会計データの確認」でした。今まで確認したくても人手がなかったので適当になっていた部分もあったようです。それから倉庫の整理だったり、とにかく今後の仕事よりも過去の片付けの仕事が多く、駆け抜けてきた会社であることは感じました。

⑵ドイツ企業といってもスタートアップなので、日本ほどブラックではないがドイツ国内で言ったら充分にグレーゾ—ンらしい 

まず無茶ぶりが多すぎますね。コレが買いたい!と経営人にyoutubeの動画が送られてくれば、その動画で日本人が使っている器具を探し出してメーカーにコンタクトしたり、探偵みたいなことを良くします。あと一人の裁量が大きい分、その人が休暇中でもガンガン電話掛けちゃいます。休暇中に仕事の連絡が入ってくるとか、ドイツではちょっとあり得ない部類みたいです。日本ではまあ、よくあることだけども。

⑶給料交渉、契約内容の交渉が個人の貢献度や実績だけで測られるのではなく、会社の成長度合いにも左右されて難航する

これは、本当に辛い。詳しくは次のセクションに書きます。

 

スタートアップで働くということ

ここまでメリットとデメリットを書いてみて、よく考えたら私の現地就職での苦労とか経験はドイツ企業とか関係なく、日本のスタートアップで働く人達と同じ感覚だと思いました。ただコミュニケーションが英語ツールになるか、また文化的違いの障害があるかないかの差異だと思います。まあ、この差異が大きくてだからこそベルリンまできて働く経験が貴重なものになるのだと思いますが。私は今回の仕事を始めて「海外企業で働くこと」と「スタートアップ企業で働くこと」の二つを同時に経験しているのだと分かりました。つまり悩みにも2パターンがあるので、そこを混雑させず、整理しながら解決策を考えて行くと単純に「ドイツ企業だから上手くいかない」というネガティブな思考には陥らないはずです。もし海外就職をされて同じような問題にブチ当たっている方がいれば、その問題が「海外と言う文化的難しさから来るものなのか」「会社の成長フェーズの段階で生じる問題なのか」はたまた「自分自身のモチベーションなどによるものなのか」冷静に判断してみると「解決しうる問題か(効率やモチベーションなど自分自身のこととか)」「解決しようも無い問題か(文化の違いは乗り越えにくいので)」がハッキリして、努力するか無条件に受け入れる、図太くなるのか、自分の立ち位置を定め易くなるかと思います。一緒に頑張りましょう、私も週2−3回は深—く落ち込んでいます。

 

7月末で契約更新か解除。私自身の現時点での気持ちと意向を整理する。

1月末、2月からの採用のお電話を頂いた時は天にも昇る想いでもの凄く嬉しかったことを覚えています。ちょうどワーホリでベルリン滞在5ヶ月が過ぎようとしている頃で、とにかく何でも良いから仕事がしたいと焦っていた時期でもありました。そんな時にこの会社に巡り会えたことには今でも感謝しています。

しかし、現在の会社が長い目で見て働き易いか、待遇面で考えて行くと正直悩む部分も多いんですね。一番のネックは、先輩達の契約再交渉が難航していること。詳しくは分からなくても、約束の半年を過ぎても契約交渉が始まらなかったり、正当な評価を受けていないと感じる人が多いと聞くと、私自身の7月時点での交渉もきっと難航することが伺えます。仕事は多いですが、給料はまだまだベルリンの平均値に入っていません。もちろん新人かつアシスタントのポジションなのでお給料があるだけ有り難い身分です。でも半年後、ある程度仕事を覚えて実績も残し始める時期にも果たして同じ待遇のままであることはフェアなのか、そこを考えると少し哀しくなりますね。最低限の生活は出来ても、日本の家族に何かあった時に飛んで帰れないから何も出来ない、そんな貯蓄しか持てないことは理想的ではありません。

8月末にワーホリビザが切れるので、7月の交渉次第では新たな就職活動も視野に入れなければならないと考えるようになりました。出来れば今の会社で長く勤め、仕事も覚えて頑張りたいし、正直このまま安定したいです。が、それは「メンドクサイから頑張らない」という言い訳でもあり、「メンドクサイから我慢する」ことが全て美徳でもありません。もちろんワーホリ後は就労ビザが必要となりますので、ビザの弱みがある分再就職はかなり焦りますし、同様に短期間では難しいことになると思います。前回は英語のみの書類で就職活動を行った為、就職活動の範囲も狭まってしまいました。その反省から次回にはドイツ語でも就職活動を行えるよう、今からもう一度ドイツ語の勉強に力を入れ、7月までにはドイツ語の履歴書と志望動機書を書けるようにしておく必要があります。ドイツ企業で半年働いた経験も履歴書に含めることが出来ますので、たとえ契約更新がなくとも、この会社での経験は無駄になることはないでしょう。

考えられうる問題には心構えと現時点で出来る準備を進めておき、あとは無駄に考えすぎて焦らない、不安になりすぎないことも大切かな、と。先輩達のネガティブな雰囲気に影響されて(実際に給料交渉で揉めて退職したメンバーまで出たので)一時期私まで眠れない夜を過ごしてしまいましたが、「私にも同じ問題が起こるとは限らないし、もしかしたら私が納得出来るラインと、他の人が求めているラインに違いがあるのかもしれない」と考えを改め、必要以上に7月以降のことを心配することは止めにしました。このような漠然とした不安は、毎日覚える新しいドイツ語の数だけ小さくなって行くと信じて、目の前の仕事に注力し、同時に日々も楽しみながら過ごして行きたいと思います。

以上が私が3ヶ月ベルリンの現地企業で働いてみた、振り返りでした。現地就職では様々なトラブルがあり、困ることもあるかもしれませんが何はともあれ「自分の価値を高めること」そして「弱点を克服するか、カバー出来るスキルを見につけること」日本で求められることと同様の努力を重ねれば、どうにか乗り越えて行けるのではないかと思います。繰り返しになりますが、一緒に頑張りましょう!新しい生活スタイルを目指して海外移住を目指してきたはず。ここからが人生の敗者復活戦なのですから、根気よく立て直して行きましょう。(95%ぐらい自分の為に言っている。)