私の社会勉強は赤ワインから始まった。ただの一般的な大学生であった私が本質的に社会に触れたのは、神戸にある7畳ぐらいの小さなスペインバルだった。初めての彼氏や大学でできた友人との距離感がつかめず、友達を失い彼氏にも依存し始めた時に「自分の居場…
Amazon Primeで公開されている又吉原作の映画『劇場』は136分を見続けるには、驚くほどに単調で、劇中の時間の流れがわからない。映画のラストでヒロイン沙希を演じる松岡茉優が「私、もう27歳になっちゃった。地元の友達はみんな結婚してる」と言うシーンが…
「行きつけの寺とか欲しいんだよね」と軽いノリで友人が言った。 完全にテレビドラマの影響だ。 主人公のIT社長が世の中につかれて逃げ込んだのが寺だった。 「安直じゃない?」と言いながらも、内心すでに計画を組み立てていた。 私も行きつけの寺が欲しか…
ベルリン→東京移住、帰国前後の葛藤やその後のチャレンジや今後の生活についてまとめた「帰国物語」を書いているときから、早く届けたかった記事がコレ。ブログをほったらかしている2年間で純粋に「どの記事が一番読まれているのか?」が気になったのですが…
帰国=負けじゃなくて、日本に帰国したからこそ本腰を入れて取り組めることもあるよ! 第四話の最後に第五話のテーマは「ZENとロハスと資産!」ってザクっと言っていますけど、今回はすでに取り組んでいることと、これからボチボチ始めていくことをシェアで…
ゼロから立て直す生活は「最低限の衣食住確保」だけで最初は精一杯! ベルリンから東京へ移住してからしばらくは、ただ生活して仕事を続けるというルーティーンをこなすことで精一杯な状況が半年ほど続きました。キチンと洗濯された服を着て、ある程度の食生…
これまでの帰国物語の2話分の文章で「コイツ、結局東京でもサクッと就職しちゃって楽勝かよ。自慢話乙。」って印象を受ける人もいるかもしれないので、今回はマジで泥臭い話を書きます。できるなら黙っておいた方がカッコいいに決まっているんだけど、「失…
私の場合、悩んだ時、悩みすぎるとどこまで悩んだらいいのかわからなくなることがあります。一晩寝て考えて、スパッと決断したら迷わない、という決断力がある人をうらやましくなってしまうこともあります。ただし人間の思考回路は個性もあると思うので、考…
何よりもまず、この命題にお答えしたいですね。 「ドイツ、3年の滞在ビザを捨てて帰国、その決断は正しかったのか。」 はい。確実に正しかったし、帰国後一年で発生した現在の大混乱:コロナの情勢下や、現在東京で私が手にしているものを考えてもこれ以上…
無更新時代の読者さんに励まされてブログ再開します! 「 日本の桜はやっぱり奇麗だし、和食最高。懐石料理は芸術です。」 久々のブログ更新となりました。お久しぶりです! 約2年前にベルリンから東京に移動しまして、帰国後は東京の企業で働きつつ日本生…
日本を舞台にしたストップモーション映画として話題のウェス・アンダーソン監督の最新作「犬ヶ島」の日本公開は5月25日。第64回ベルリン国際映画祭にて「グランド・ブタペスト・ホテル」で銀熊賞を獲得した同監督。今年の映画祭では今作でオープニング…
お久しぶりです。まだ生きています。根暗で真面目な記事を書いてから更新が一時停止していましたが『これは書かないと気が済まない!』なヤバいBerlinイベントに参加してきたので、血湧き肉躍る興奮状態のまま書き連ねます。5月1日にベルリンで何が起こる…
前回は自閉症スペクトラムASDが海外移住したら楽に生きられるのか?という命題で考えを深めてみました。結果「国外に住んで“外国人”というカテゴリーに分類されることで社会からのプレッシャーから解放されて生活面では心理的負担が減るが、仕事をする以上対…
今日はいきなりだけれども、最近気になっていたことに関してまとめたいと思います。自分が海外に移住した大きな理由は「日本社会での挫折から立ち直りたかったから」とどこかに書いたけれども、全くもってそれに尽きるのです。私は多分小さい時から「変わっ…
今年のベルリン国際映画祭で分かったのは「オンラインチケットを制するものは映画祭を制する(*一般観客として)」ということ!とっくに映画祭は終わりましたが、来年の為にも今年学んだことをまとめてしまいたいと思います!まず、第一歩は紙媒体のジャー…
目次 受賞結果 -EVA :才能を現実で補充しようとして破滅した“泥”の脚本家と女達 ⑴基本情報 ⑵ログライン ⑶勝手な感想 —Transit:ビザと経由地パスを軸に展開する人々の苦悩と決断 ⑴基本情報 ⑵ログライン ⑶勝手な感想 ーMuseo:平凡から非凡に飛躍してそのまま…
ベルリン国際映画祭で人気なのは、なにもプレミア上映の映画だけではないのです。「ベルリナーレ・タレント」と呼ばれるイベントでは映画ファンだけではなく映像、または映画業界に興味がある学生やアーティストたちに向けて、世界的な監督や製作側の方々が…
もう一週間も前にベルリン国際映画祭は終わってしまいましたが、書き残したままの映画やイベント情報が手元にありますので、ここは初志貫徹でどんなに情報の鮮度が落ちてしまっても、今後映画が公開されたり、DVDや何かで作品を手に取った方が「この映画はベ…
ベルリナーレ、まだまだ始まったばかりですが、この始まったばかりのシーズンこそ「舞台挨拶」を見ることが出来るチャンスも多く、映画祭のダイナミックな現場を楽しめることが多い時期です。今日は先日のスペイン版アカデミー賞ゴヤ賞の主要部門を受賞した…
2月15日からベルリン国際映画祭が始まりました。コンペティション部門のオープニングはウェス・アンダーソン監督の「犬ヶ島」でしたが、パノラマ部門のオープニングは日本から「リバース・エッジ」が選出され、奇しくも「犬ヶ島」が日本を舞台にした作品でも…
ベルリン国際映画祭は何でも直前だけども、街は2月から盛り上がっている! もうね、盛り上がってきています私の中で!しかし開催3日前にしてまだまだ会場などは「準備中」な感じのベルリン。すごいよ、直前になんでも完成するからね!上映プログラム(スケ…
「死にたくてたまらないし、苦しいけど、病院で薬漬けにされたくもない。貯金も底をつきそうで、お金がかかるセラピストにも通えないの。この先生きていけるか分からないわ。もう、どうしたらいい?」 そんな質問が投稿されると、平日、水曜日の朝だというの…
世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)の中でも社会派の映画が多いと言われているベルリン国際映画祭。今年も日本から参加作品が沢山です!と言っても全体で400作品ぐらいが上映されるのだから、俯瞰してみたらまあ普通の作品数でしょうか。10日…
ドイツ映画にも名作は沢山あるのですが、今回は特に「ベルリンという街を舞台にしている」というポイントと「ベルリンの見せ方が良い!」という私の独断と偏見テイストで3作を選ばせて頂きました。年代は結構バラバラ、新しいのから古いものまで。何より大…
はい、きました!ベルリナーレの季節ですね! あ〜もう、嬉しい!映画祭がある街に住みたくってベルリンに越してきたようなもの。ヴェネチア、カンヌ、ベルリンから選べって言われたら、私はやっぱりベルリンがいい。ベルリンに来た理由は他にもありますが、…
私、小食でチビのくせに食いしん坊で定評があります、ベルリンからグーテンターグ。今日がポルトガル旅行記の最終章です。これはもう、完全に「THE食いしん坊日記」ですね!ただとっても有用ですよ、奥様!だってこのページさえあればポルトガルで美味しいも…
これは友人のマギーちゃんにおんぶに抱っこのお任せコース。「ポルトは私の庭だから!」と豪語できるレベルに知り尽くしている彼女に私に合わせて特別観光コースを組んでくれました。 私と言えば「酒飲み」「キリスト教徒」「本の虫」です。この特徴を考慮し…
私ね、すっごくメモ魔な上に情報調べつくす「石橋は叩いて割れるまで叩きまくる」派なんですけど、それでもやらかすタイプ何ですよね。まあ、チキンでビビリなので旅行前には調べまくるのですが、そんな時に「おすすめ観光コース!」なんて情報があったら全…
クリスマスイブは午前中にプラガ観光をしたら、午後は自宅でクリスマスディナーの準備をお手伝い。しかし19:00頃になると「さ、行きましょうか!」とお出かけの準備。 「今からどこに行くの?足りない食材の買い出し?」 「食材は足りているわ。Bananeiroを…
クリスマスはポルトガル、プラガという街で過ごしました。プラガはポルトワインで有名な街、ポルトから電車で1時間ほどに位置する街です。まずは「プラガってどんな街?」プラガの素敵情報をご紹介しましょう。 目次 プラガはポルトガル が始まった街Guimarã…