ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

ベルリン見聞録:日本人があんまり知らないポーランド、文化と人々と諸々。(一緒にお酒を飲んだら帰れません。)

「ベルリン見聞録」とかまあ仰々しい単語を使いましたが、普通に「ベルリンと言うインターナショナルな街に住んでいたら色んな国の人に出会うから面白いなー」と言う体験から、「私がホームパーティーでご教授頂いたその国の文化を勝手にシェアする」記事でも書いてみようかと思って始めました。続編があるかは未定です。はい、今日のテーマはポーランド。

f:id:morianna:20170913235914j:plain

先週末、「ビザを3年も貰えたなんてスゴいわ!」と言うことで、前職のスタートアップ企業で今も働いている経理のお姉さん宅でお祝いしてもらいました。手土産にひまわりとワインを持って行ったら「アナタの為にアップルパイを焼いた!」と披露され感激!お姉さんホンマに優しい。お姉さんの旦那さんもポーランドにルーツがあるドイツの方なので、この日の夕食会はポーランド料理を沢山振る舞ってもらいました。スペイン人の元同僚と彼の彼女(ポーランドにルーツがあるウクライナ人の彼女さん)も合流。まあ、とにかく酒豪ばっかりで大変な夜でした。お酒となれば九州出身の血が騒ぎます、が!敵いません。

 

食事編:ピエロギ、ヤジュノヴァ、クラコブスカ。ロシアっぽい料理名だけどあんまりロシアっぽくはなかった。

そもそもの話、このメンバーを以前私の自宅に招いて「無事に会社を辞められました!応援してくれて有り難う!」の日本食会を開いたことから始まります。その際に「御礼に次はポーランド料理を振る舞うわ!」とお姉さんが提案してくれて、「私はピエロギっていう伝統的な料理が得意だから楽しみにしていなさい!」とご招待してくれました。私は「ピエロギ!?なんだそれ、ロシアのピロシキみたいな揚げパンかな!」とワクワクしておりました。「ポーランドとロシア近いもんな〜、料理も似ているのかな〜。」と思ったら案外そうでも無く!

ピエロギ(pierogi

f:id:morianna:20170913235742j:plain

調理したらこんな感じ。

f:id:morianna:20170913235806j:plain

なんか、餃子っぽい!調理法も「熱湯で茹でる」と「油で焼く」の2パターンで完全に「水餃子!」と「焼き餃子!」日本滞在経験があるスペイン人のお兄さんも「餃子だ!中華だ!」と一緒にキャーキャー!でも醤油ラー油で食べる餃子と違ってピエロギはサワークリーム的な特別なクリームで食します。「あ、ちょっとロシアっぽい。」と思った私は「ロシア=サワークリーム」程度の知識なのでしょう。因に中身は「ほうれん草」と「マッシュルーム」で素材そのままの味でした。皮も餃子ほど薄くはなく、分厚い感じ。めっちゃ美味しいです。

ヤジュノヴァ(JARZYNOWA )

f:id:morianna:20170913235827j:plain

ポーランド伝統的なサラダらしいです。茹でた野菜などを細かくサイコロ状に切ってマヨネーズで和えたもの。各家庭でオリジナルのレシピがあるとか。ポーランドの食卓に招かれたら絶対に用意されている料理の一つだそうです。

スカスカの肉類

f:id:morianna:20170913235853j:plain

KrakowskaクラコブスカにSlaskaシュラスカ、もう一個のソーセージの名前は「忘れた。(お姉さん談)」らしいので省略。肉類には必ず語尾に「〜スカSKA」の音がつくそうな。肉類、特に豚肉系は女性形らしいです。ドイツ語はDie (女性)Der(男性)Das(中性)と言うふうに定冠詞で単語の性を表しますが、ポーランド語では単語の語尾の音で表すらしいです。スペイン語も「可愛い=Bonitaボニータ(女性)/ボニートBonito(男性)」のように語尾で変化をつけるので似ているかな?多言語話者の集まりでもあったので、言語論になるとどもまでも話が続く。長くなるのでここで省略しておきます。

 

お酒編:ワインは一人一本。ズブロッカŻubrówkaの正しい飲み方を習いました。

まず準備からしてオカシイ。ワインが一人一本ずつ用意されています。私の自宅の食事会でも、確かに一人一本ずつ飲んでいました。(私は翌日死にましたが)皆さん本当にお酒が強い!そしてこの日はポーランドの名酒ズブロッカが加わったので、まあ大変でしたよ。私はお家に帰れませんでした。

お酒好きの方はズブロッカと聞けば「あ〜、桜餅の香りがする薬草のウォッカね!」とすぐに分かるかと思いますが、バイソン(正しくはZubry「ヨーロッパバイソン」という動物名です。)のマークで有名なズブロッカの生産地はポーランドだったんですって!知らなかった〜。お姉さんに「ポーランドの全て」みたいな分厚い本を見せてもらいながら、ブランドマークにもなっているヨーロッパバイソン「Zubry」について教えてもらいました。

なんでもZubryは、一度は中世に乱獲されすぎて20世紀初頭は54頭まで減り、絶滅の危機にあったとのこと。ポーランドでは大切に彼らを保護し、今の状態まで回復させたとか。とても大切な動物とのことです。詳しくはこちらのサイトにて解説されていました。やだ、なんか感動する。

www.poland.travel

お酒の背景知識も仕入れた所で、ズブロッカの本拠地のお姉さん達に正しい飲み方を教えてもらいました。なんとアップルジュースで割って飲むのが定番であるとのこと。割合としてはズブロッカ:アップルジュースを1:4ぐらいで混ぜるらしいです。「ストレートでガンガン飲むのかと思っていた。」と言えば「そんなロシア人みたいな飲み方はしない。」んだって!アップルケーキとの相性も最高です!

f:id:morianna:20170914000146j:plain

でも「久しぶりにポーランドに帰ったら、若者が皆アップルジュースの紙パックを手に持って歩いているのよね。『何でどこもかしこも皆がアップルジュースを飲んでいるのよ??』って不思議に思っていたら、『アップルジュースの紙パックに直接ズブロッカを入れてカクテルにして、その状態の紙パックを持って飲み歩いている』って分かったのよね。ポーランドでは路上でお酒を飲むことは禁止されているから、考えたものよねえ!」あはは!と笑ったお姉さんに、「クラブマテ(ドイツで流行しているカフェイン飲料)にウォッカを混ぜて飲んで歩いているドイツの若者と変わらないね!」と答えて一緒に笑っておきました。あはは!

 

言語編:お皿に残った最後の一つ。日本語の「遠慮の塊」はなんて言うの?

お酒も料理も進んできますと、ピエロギも残り一個!みたいな状態になるわけです。そこで「最後の一個食べちゃって〜!」とお姉さんが言えば、私はお腹がいっぱいだったので「お兄さん食べて〜」とスペイン人に譲るわけですね。すると「遠慮の塊だね〜。」と日本語で言って食べるお兄さん。ポーランドのお姉さんは「遠慮の塊だなんて変な文化ねえ。ポーランドでは『最後の一個を食べる人は美しい』って言われているのよ。」と不思議がっていました。

因にポーランド語では「Kto pije i zjada ostatki jest piekny i gladkiクト ピエ イジヤダ オスタスキ イエスト ピエンクネ イ グアドキ(*なんかの呪文みたい。秘密のドア開けれそう!)」と言うらしいです。最後の一語「Gladkiグラドキ」の正しい日本語訳がなかなか見つからないのですが「滑らかでシュッとしている!」という意味らしく「健康的にスタイルが良い」ってことらしいです。最後の一個は積極的に食べて行こう、ってことかしらね!料理した人も一個だけ残されたら哀しいので、パクパク食べてくれた方が嬉しいでしょうしね。

 

国民的行事:キノコ狩りシーズン到来!日本では高級食材の〇〇がわんさか!

「いや〜、しかしマッシュルームのピエロギが美味しすぎたわ!」とお腹をさすれば「今が旬だからね!」とお姉さん。なんでもポーランドでは9月〜10月がキノコのシーズンらしく、近くの山に行ってキノコ狩りをするのが国民的行事であるとか。「こんなキノコがあるのよ〜」と(最近Instagramを始めたばかりの、お姉さんのお母さんのアカウントで)写真を見せてもらっていたら、「え!これ、松茸じゃん!」とビックリ!日本では高級食材である松茸が、ポーランドの山では「お〜、生えとる、生えとる。」ってぐらいカジュアルに収穫出来るんですって。しかも全然有り難くないらしい!Kania/Borowikと呼ばれて普通に家庭で食べられているようです。因に調理法を聞くと「卵と炒めて食べたり、お肉のソースに使ったり、ピクルスにしたりする」とのこと。松茸のピクルス!スゴいな、食べてみたい。

 

芸術編:ポーランドの一番の映画監督Andersen Wajda氏は親日家。

「いいな〜、ポーランド行ってみたいな!」と大分乗り気で話していると、「ポーランドにも日本の漫画の博物館があるのよ!」とお姉さんがAndersen Wajdaという映画監督を教えてくれました。第72回のアカデミー賞にて名誉賞を受賞したほどのポーランドの名監督ワイダ氏は、実は日本人俳優の石原慎太郎氏とオムニバス作品を作ったり、歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏と舞台(のちに同俳優で映画化)を作るぐらいの親日家。彼はクラカウという街に「日本美術技術センター」も設立したそうです。お姉さんは「漫画博物館だ!」と大雑把なことを言っていましたが、調べたら結構すごいみたいですよ。

他にもKieslowskiという監督のThree Colorsという映画もオススメだとか。

(このお兄さん達に教えて頂く映画は大抵日本語の予告編が見つからない。邦題は「トリコロール/青の愛」だそうです。監督はポーランド出身ですが、晩年はフランスで活躍されたとのことでフランス語で展開しております。)

www.youtube.com

大好きな映画からポーランド文化を学んでみるのも楽しいかもしれません。早速図書館でポーランド映画のDVDを探してみます!

 

歴史編:「趣味はポーランドの分割です。」出身地が違えば国が違った?

『ロシアの女帝エカテリーナに「ご趣味は何ですか?」と聞くと「趣味はポーランドの分割です。」と答えました。』ってものすごいブラックジョークがありますが、ポーランドはドイツとロシアという大国に挟まれていた地理的理由からとても大変な歴史を歩んでいます。ポーランドは分割された時に、ドイツ領、ロシア領、そして残りはオーストリア領に三分割されたことがありました。この食事会では3名のポーランドにルーツがある友人がいましたが、彼らは出身地がそれぞれロシア、ドイツ、オーストリア領のバラバラに別れており、歴史が違っていれば違う国の出身者になっていたかもしれません。いつも大国との戦争に巻き込まれ、国が疲労していたため国力が育ちにくかったのだと、お姉さんはポーランドの歴史についても教えてくれました。

 

お土産編:「ポーランドのお母さんは必ず帰り際にご飯を持たせる」

食べて飲んで喋ってポーランドについて沢山教えて頂いた、とっても楽しい食事会でした。その上帰り際にはお姉さんお手製のアップルパイをお土産に頂きました。「ポーランドの家庭に行くと、必ず食べ物を持って帰らされるのよ。ポーランドの母親は沢山沢山食べさせるからね!クラカウに行く時は覚悟しておきなさいよ!あはは!」とラブリーに見送って頂きました。素敵です。

(因に朝帰り。19時から飲みだして朝方2時まで酒豪達と楽しみましたが、身長150cmのチビにはコレが限界。お姉さんにソファー借りて爆睡しました。残りの酒豪達はバイキングのように朝方3時半まで飲んでいたとか。強すぎるよ!そして当然のようにズブロッカが空になっていました。)

 

知られていないだけで興味深い国ポーランド。次の旅行先に如何ですか?

歴史の知識だけで「なんとなく大変そうな国。」というイメージしか持てていない人にも「何か面白そうな国だなあ!」と思って貰えたら幸いです。

「ポーランドは対外的にアピールするのがとても苦手で、私ですらたまにポーランド出身であることを隠す時があるの。」と寂しそうにお姉さんが言いました。「日本は寿司やアニメとか、海外に文化をアピールするのが上手よね。」と言われ、「じゃあ、微力ながら私が日本語でポーランドを紹介するよ!」と言うと「書いて!書いて!」と喜んで貰えたのですが、少しは宣伝になったのかな?

「ベルリンからポーランドまで2時間ぐらいしか離れていないのに、ポーランドに行ったことが無いドイツ人ばかり。それぐらい私達の国には興味を持ってくれる人は少ない。」とお姉さんが嘆いていましたが、私としては時間とタイミングさえあえば是非とも行ってみたい国、ポーランド。「ベルリン発、ポーランドで松茸狩り!食べ放題の旅★」とか企画したら面白い気がする。今はバタバタしているけれども、来年の秋はお姉さんと「一緒にポーランドでキノコ狩りに行こうよ!」と盛り上がっています。(旦那さんの実家の地域がよく取れるらしい。旦那さんは「松茸(Borowik)が高級食材とか、笑える!」と発言しています。)紙パックアップルジューズを片手にクラカウの街を歩いているチビのアジア人がいたらきっと私です。皆さんも是非一度、ポーランドへ!

記事訂正と素敵ブログ紹介「Ausbuildung(アウスビルデュング)研修生制度」を利用してドイツ滞在中の高田マナさんよりビザ取得の難しさを教えて頂きました。

最近の記事から遡って過去の記事まで読んで下さって有り難うございます。

イキナリ歯医者で親知らず残り全部抜いたかと思えば真面目な話もします。また先週末になんかアクセスがぐわ〜っと上がりまして沢山の人に読みにきて頂いていたみたいです、有り難うございます、恐縮です。面白いことに「友達の友達がFacebookでLikeした記事がアンタの記事やったよ。世間狭いわ〜!笑」というメッセージが友人から届きました。世間狭すぎですね、ビックリです。皆さんお忙しいでしょうに、わざわざシェアして下さって有り難うございます!やっぱり「ベルリンの最悪なスタートアップで働いて見えた「国際色豊か」な街で買いたたかれる外国人とドイツの若者の現状 」の記事が一番読んで頂いているみたいですね。ワーホリキラキラ★ブログの中で猛然と脅威を放つ「ゾンビ日記」な私のブログ。(実際にこの記事を「ゾンビ日記」ってTwitterで上手いこと呟いて下さった人がいらっしゃいました。kurikuri321さん、この場を借りて有り難うございます。)

f:id:morianna:20170911220412p:plain

本当、ドイツやベルリンでのワーホリのネガティブキャンペーンがしたいわけではないので後で何とかせんといかん!と思っているのですが、まあ事実として現実の一部でもあるので。この情報はこれで、いいのかな?私みたいにケーキに粉砂糖ふってハチミツかけたような甘い考えで乗り込んだら一発で淘汰されますので!お気をつけ下さい。

また前置きが長くなりましたが、そんなこんなで過去の記事を読んで下さる人も増えたみたいで、その流れでとっても貴重なコメントを頂きました。以前、私が書いた記事の中に「ドイツはなんだかんだ外国人に可能性を与えてくれている!ビザも色んな方法があるらしい!」という記述がありまして、その記述が不十分だったので補足頂きました。

 

第二話 そもそもベルリンに何を期待し、やってきたのか。「ベルリンでワーホリ、そのまま移住計画」の勝機について弁明というか、説明します。」(タイトル長いな!)に貴重なコメントを頂きました。

www.berlin-fightback.com

この記事、まだ一年前にもなっていないのか!うわ〜、色々ありすぎてスゴく昔のことに感じるけども8ヶ月前の記事か。ワーホリでドイツ、ベルリンまでやってきたくせにあんまり仕事が見つからなさすぎて「このまま今月中に仕事が見つからなかったら帰国も検討する。」とかキーボードをブチ叩きながらもがいていた時期ですね。(その間に仕事が見つかったり、働いたり、転職活動したり、退職したり、ビザ取ったり。。。スゴい面白い時間を過ごしましたねえ。)はい、該当のビザの部分はコチラの文章です。

f:id:morianna:20170911214217p:plain

この文章を読んでご連絡を下さったのが高田マナさん。実際にドイツでワーキンごホリデービザで滞在された後に、園芸を学ぶ為に研修生となり今も研修と学業を両立されている方です。実際に「Ausbuildung(アウスビルデュング)研修生制度」を利用してビザ取得も行なって来られて当事者だからこそ分かるご苦労もあり、正しい情報を届ける為にも私までわざわざご連絡を下さいました。

f:id:morianna:20170911214216p:plain

「私はワーホリで滞在した後、Ausbildungをしている者です。上記の文中に「~研修生になることが出来れば企業で働きながら、専門スキルを身につけることが出来る、またビザも貰えると言う画期的な仕組みがあります」と書かれていますが、実際Ausbildungのビザを取得するのは私は非常に大変でした。何とか取得出来ましたが、取得には一年以上もかかってしまいました。住む町の外人局などの対応によっても違うとは思うのですが「Ausbildungの実習生として企業に雇ってもらえる=ビザが貰える」と言う風にも受け取れる文章だったので、それは私の経験から言うとちょと違うな...と思ったので、コメントさせて頂きました。」

 

確かに、私すっごくサラッと推測で情報を記載してました!!(焦)すぐに高田さんに連絡させて頂きましたら、現在進行形でアウスビルデュングを行なっている高田さんのブログを教えて頂くことが出来ました。

f:id:morianna:20170911214216p:plain

「私は自分のブログでAusbildungの事を少し紹介しているのですが、この教育システムに興味を持ってる方からたまに連絡を頂く事がありました。日本人でドイツに移住して来る人も少しずつ増えている印象があるので、同時にAsubiludngに興味を持つ方も増えているのかもしれないと思いました。ただ私の場合ビザが本当に大変だったので、気軽にはおすすめする気にはならなんですね。なので森さんのブログを読んだ方が、もし、もしですが「Ausbildungをすればビザ取れるし、これは良い」と、気軽に考えてしまわれたら、ちょっと危ないかな..と思った次第です。長々とすみません。勿論です。私のブログを紹介して頂ければ嬉しいです。最近はあまり更新してませんが、はてなぶろぐじゃなくて、他の媒体でAusbildungやビザの事は詳しく書きましたので、宜しければそちらをお使い頂ければと思います。」

高田マナさんのブログ「Manablick」には研修生になるまでの葛藤や苦労、そして現在のお仕事の様子が綴られています。

f:id:morianna:20170911215349p:plain

http://manablick.net/

高田さんのブログではビザを申請するまでにかかった苦労、また再申請の際の書類の準備に関してなど、とても詳細に記述されています。Ausbuildungについて詳しく知りたい人は、まずは彼女のブログをチェックして頂ければ幸いです。しかし高田さんもご記載されているように、ビザの申請に関しては申請年度によって法改正があったり、また職種によって事情も変わることもあるかと思いますので、是非ともご自身でシッカリ調べてみて下さいませ。

 

もし私の文章に不備や不足がありましたらご指摘をお願いします。

堂々と書いちゃうのも本当は情けない話なのですが、間違った情報を日本の方にお伝えしたら申し訳ないので。お気づきの方はご協力をお願いします。

本当は過去記事の記事内容だけ修正しようかとも思ったのですが、高田さんのコメント自体が素晴らしく、このまま流れを一緒にみて頂いた方が「ビザの取得方法や事情は人によって色々と変わってくるのだな」と理解して頂けると思ったので新しい記事にしました。一度まとまった時間を作って過去の記事の内容もチェックしないといけないな、と考えさせられもしました。高田さん、本当に有り難うございました!

 

 

 

ドイツ、ベルリンで歯医者に行く2!「親知らずを一気に3本抜いたよ!」治療内容と回復の経過もレポート。

いつもお世話になっている歯医者さん。jemedaにレビュー書かなきゃだね!今度書いておきます。

f:id:morianna:20170908011808j:plain

「君のアゴって小さいね。もう、親知らず生えて来ないからさ、抜こう!」

そんな感じで提案されました、親知らず一気抜きイベント。そもそもは最初の「虫歯の詰め物を詰め直す」治療の際に行なっていた全体のチェックアップにて「左下の親知らずが少し生えてきていて、歯磨きがしにくい。」とドクターに話したことから始まります。そのTHE美人マダム女医!なドクターが「あら、じゃあ親知らずの治療もこの後やっとく?」みたいな感じで別のドクターとの予約を入れてくれていたんですね。そのドクターがこの病院の院長さん(なのかな?)のダンディーなドクター。ドイツの病院では歯医者さんであれ何であれ、徹底的に分業化されているのでしょうか。「詰め物ならこの人!」「親知らずならこの人!」みたいに先生が治療内容によって変わるのも新鮮でした。

で、ダンディーなドクター登場です。親知らずの治療は合計で5回も歯医者さんに行くことになったのですが、最初の治療は顔合わせ的な、「君の親知らずはどんな感じかな〜」というチェックのみでした。私は「1本は日本で抜いています。で、左下の親知らずが〜」という流れで相談したのですが、「うん、君のアゴって小さいね。他の2本も隠れているけど、後々に歯並びに影響してきちゃうから残り3本一気に抜いとこうよ!」と笑顔で提案されました。「え、3本一気に抜くんですか!?一日で!?」と驚くと、「抜くよ〜、全然抜く抜く〜!」と結構軽い感じ。「君の左下の親知らずは頭が出ているけど、他の2つは歯茎の下に埋まっている状態だから、ちゃんと生えて来ないと思う。だから歯茎を切って、掘り出して、で縫い直す感じかな!」と説明されました。説明に使われた説明図の図形が結構歯茎をザクッと切って、グワッと縫う感じで痛そうだったので、正直がっつりビビりました。

 

親知らず一気抜きは外科手術です。全身麻酔を行なうのが一般的らしい。

で、ドクターが「手術に不安はある?」と聞いてきたので、「その図式が怖いですよね、めっちゃ痛そう。」と答えると「全身麻酔することも出来るけど、どうする?」と聞いてくれました。私はもちろん「全身麻酔も保険適応内ですか?」と聞けば、「うーん、君の保険のTKだとここは適応外だね。自己負担額は€200ぐらいになると思うよ。」とのこと。「うわ!それは高いな。私はビザ申請前だから貯金額をなるべく減らしたくないんです。全身麻酔無しでお願いします。」と即答。ドクターも「え、局部麻酔だけでいいの?大丈夫?」と心配してくれましたが、「日本の歯医者さんって基本的に局部麻酔だけで親知らず抜いてきますし、まあ痛みの予想は出来ます。大丈夫です。」と答えておきました。

その後別のドイツ人と「明日は親知らず一気に抜くねん〜」と話していたところ、「あれ、付添人の手配は大丈夫?俺が行こうか?」と心配され、あれこれと説明。「局部麻酔で行くのか!じゃあ、付添人はいらないね。全身麻酔を受けての手術だと、一人での帰宅は危ないって思われるから必ず付添人が必要になるんだよ。」と教えて貰いました。そっかー、全身麻酔ってお金もかかるし、付添人も必要だし、色々大変なんですね。この時の私は「少し自分が我慢したらどうにかなる局部麻酔の方が色々楽だわ〜」と暢気に考えておりました。

 

局部麻酔での手術は結構大丈夫なもんです。問題は痛みよりも音響!

さて手術当日(実はコレ、ビザ申請などでバタバタした2日後の8月31日の話です。もうグッタリした状態で歯医者さんに向かいました。)私は「ダンディーなドクターに『磨き残しがあるよ!』なんて言われたら恥ずかしいわ〜」と思いつつ丁寧に歯を磨いてから出発しました。歯医者さんではいつもの診察室とは異なった、手術用のお部屋に案内され、貴重品はロッカーに預けたり、私も手術用のカバーを頭にかけたりと『ヤバい、いつもと違う感じ!』でスタンバイ。その日はアシスタントのお姉さんと、更にTHE研修生です!って感じのモタモタっとした新人さんが下準備をしてくれたのですが、ドイツ語で繰り広げられる『あ、それじゃないわよ。』『きゃ、スミマセン!』なやり取りに大分不安を煽られつつ、表面麻酔を歯茎に施されました。

「いや〜、君はマジでガッツあるわ〜、HAHAHA!」みたいな感じでダンディーなドクター登場。いやいやいや、笑とる場合じゃないがな。「いや〜、局部麻酔だけで3本も抜くとか勇気あるよね!HAHAHA!」ってドクターが何故か上機嫌。そのまま歯茎に麻酔を5本ぐらい上下に打たれ、若干放置。コソッと下唇を噛んでみたり、ほっぺたを爪でキツく摘んでも一切感覚がなくなった状態で、手術スタート。

先ほどと同じように新人さんとドクターが『ううん、それじゃないよ。オッケー、正解だ☆』みたいな会話を繰り広げます。(ここで不安MAXだったけど「大丈夫、誰でも一度は新人だったんだ。」とむしろ新人さんを応援する心境になっていた。)「ちょっとウルサくなるよ〜」と合図されたら、ゴリゴリゴリゴリ!「ちょっとプレッシャーかけるよ〜」の合図でグワグワグワグワ!まあ、よく効いていた麻酔のお陰で痛みは全くなかったけど、音響効果がスゴかったかな!気が弱い人だと音が無理かもしれませんね、そんな時は全身麻酔もアリかも。私は「ビザ却下より怖いものは無いわ〜」の無双状態だったので乗り切れましたが、平常時だったらビビっちゃったかもしれません。勢いって大事ね! ま、合計で3本の親知らずを30分ほどの手術で抜いてくれたので、体力も消耗しなかったし、やっぱりドイツの歯医者さんは優秀だと思いました。ダンディ流石!

 

術後の経過は自分次第!?お酒と運動の解禁日を質問しました。

ドクターは「いや〜、君は痛みに強いね!アッパレだよ、HAHAHA!」って感じでサッサと手術室を去ろうとしてしまっていたところを、身振り手振りで引き止めて、(噛まされた綿のお陰で喋れなかったので、)筆談で下記の質問をしました。

“When can I start drinking beer?(ビールっていつから飲めるの?)”

“When can I start climbing/boldering?(ボルダリングは行っていい?)”

先生は「SAKEが飲みたいのか!KARATEがしたいんだね!HAHAHA!」と茶化していましたが、(私も一緒に笑って口から鮮血が飛び出し、アシスタントのお姉さんに怒られましたが)私が「Seriously, when?(マジでいつからオッケーですか?)」と聞けば、「君が大丈夫だと思えば今夜から始めてくれたって構わないよ。でもね、きっと痛いよ?回復を待った方がいいんじゃない?お酒は一週間、歯を食いしばる可能性がある運動は10日ぐらいは待った方がいいんじゃないかな〜。でも君が大丈夫だと思うなら3日後にスタートしたっていいんだよ。」とザックリとした解答を貰いました。うーん、参考にはならない!笑

 

「さすがサムライですね!笑」と言われた「親知らず一気抜き」イベント。

はい、結論から言うとあんまりオススメはしないかもしれません。まず、術後は左右どっちも痛いからご飯が本気で食べられません。前歯を駆使して離乳食みたいなご飯を食べていても、傷口に小さな食べ物が入ってしまったら痛みます。で、回復が遅れます。(術後3日目にどうしても揚げ春巻きが食べたくなっちゃって。今は反省しています。あのパリパリの部分が多分、右顎下の傷口に突き刺さっていたと思うんだ。)そして顔が嘘みたいに腫れました。術後2日目に会った友人には「ナッツを大量に頬袋に詰めたリスみたいだ。」と笑われました。自分でも笑いたかったけど、1時間ぐらい続けて喋ったり笑ったりすると顔が痛くなるので、本当に外出が億劫になりました。

術後はアシスタントさんのファインプレーで一週間後の抜歯までの間に2回のチェックアップを行なってくれましたが、コレには本当に救われました。特に2回目のチェックアップでは右は腫れが収まったのに左側の腫れが一向に収まらず、常に血が出るし単純に痛かったんですね。すると「食べ物が傷口に入ってしまっていた。」とのことで、それを除去してもらいました。その後は嘘みたいに痛みも腫れも引いて2日後には元の状態まで輪郭が回復したのです。もし抜歯まで細かいチェックアップが無ければ、悪い状態のままで抜歯日を迎えていたかもしれません。細かいチェックアップも保険適用内ですから!ここはお願いした方が良いと思います。

 

「親知らず一気抜き」をする際は「療養期間」をドクターに書いてもらえます。

私は丁度会社を辞めてフリーランスになった時期だったので、仕事しようが休もうがスケジュールは自分次第。でも会社員の場合はそうはいきませんよね。その場合はドクターに「親知らずの手術後の為、療養期間が必要です。」という手紙を書いてもらえます。この手紙を職場に出せば3日ぐらいは休めるとのこと。もし週末だけでも回復しない時は、ドクターストップのお手紙も有効活用するのもアリ。だって手術当日は出血が止まらなさすぎて、ゴミ箱が血生臭い匂いで溢れかえるぐらい大量の血を吐くんですよ?2日目も口を開くのがやっと。食事も柔らかいものしか無理だし、喋ることも辛い。また痛みで体力が奪われているのか、痛み止めの作用か、とにかく眠かったです。お仕事も大変かと思いますが、ここは有り難く休む方が良いと思います。

 

親知らず一気抜きイベントのスケジュール感と回復度合いの覚え書き。

これ、本当に当事者以外めっちゃいらない情報だと思うのですが、術後2日目にして「私の状態って悪すぎるんじゃ?」と心配になった時に他の人のブログ記事に救われましたので、私も一応書いておきますね。3本抜いた話も珍しいでしょうし。スゴくザックリした感じですが。

1度目の診療:全体の親知らずの状態を確認。

2度目の診療:手術当日(3本一気抜き!)

 —術後1日目:「このまま死ぬんかな」って思うぐらいの大量出血が夜まで収まらない。ティッシュケースが一箱分血で染まる。自分の血の匂いで具合が悪くなる。レアステーキが常に口の中に入っている気分で、食欲は皆無。

術後2日目:大量出血終了。スープだけは食べられるようになる。

—3度目の診療:チェックアップ(出血状況を確認)

術後3日目:少量の出血のみ。マッシュポテトぐらいは食べられる。

術後4日目:右側の腫れが収まるが、左は痛い。でも揚げ春巻きを食べちゃう。

—4度目の診療:チェックアップ(傷口から食べ物を除去)

術後5日目:左側の痛みが治まる。柔らかいパスタはなんとか食べられる。

術後6日目:左側の腫れが引く。調子に乗ってケバプを食べそうになるのを耐える。ご飯は食べ方に気をつけば、ある程度の物は食べられる感じ。

5度目の診療:抜歯しました。結構元気!明日にでもボルダリング行こっかな!

f:id:morianna:20170908011930j:plain

蛇足だとは思いますがスーパーに€0.50とかで売っている(衝撃的に安い!)「Suppen Nudeln」というスープ用の細かいパスタは食べ易かったので回復食としてオススメです。そのくせアボカドとかゴロゴロに切り過ぎよね。まだ奥歯で噛んだら痛い。皆さんはもっと細かく丁寧にお料理して下さい。

 

こんな感じで終わりました、私のベルリン歯医者さん体験記。今回結構まとめて歯医者さんに通ったので、もうあんまり行きたくないです。日本の友人の娘さんも親知らずの一気抜きを4本同時で行なったことがあるとお話頂いたのですが、その場合は大学病院にて4時間もかかる大手術であったとのこと!うひゃ〜大変だ!そして別の友人の後輩は「親知らずの手術をしたら一ヶ月まともに食事が出来なかった。」ですって。え、日本で親知らず抜くって結構大変なんですね。もしかしたら親知らずはドイツで抜いちゃうのがいいのかもしれない!?どうですか、『ドイツ親知らず抜き旅行!』うーん、ダメでしょうね!笑

ドイツ、ベルリンで歯医者に行く!「保険証は?」「英語が通じるの!?」「保険適応範囲ってどうなの!?」

 海外で歯医者行くって一番怖いことだと思っていました。

はい、きっとこの文章に辿り着いた人って同じ気持ちだと思うんです。「留学中」「ワーホリ中」「駐在中」どんな理由であれ「あ、いい加減に歯が痛い。。。歯医者に行かなければ行けない。。。海外の歯医者行きたくない。。。怖いよ〜」って感じですよね。私も同じ気持ちでした。日本にいた時に治療していた虫歯の詰め物が取れまして、奥歯にポッカリ穴が開いちゃったんですね。そこに食べ物が詰まっちゃったり、歯が磨きにくかったり、いつからか少し痛みだしたり。なんか海外の歯医者さんって保険適用外っぽくなりそうだし、色々と不安だったから何とか頑張って我慢していたのですが、同僚に「歯が痛いのに、我慢するとかバカでしょう!?さっさと歯医者に行け!」と怒られました。「だってドイツ語がまだ下手だし、歯医者さんとか怖いんだもん。」と甘えたことを言ったところ「代わりに歯医者さん予約したるやんけ!」と代わりに予約取ってもらっちゃいました。コレで行くしかなくなったパターンです。ドイツ人の友人って本当に有り難い。ダンケー。

 

「歯医者さんってどこがいいの?」ドイツ人推薦のお医者さん検索サイトはコチラ。

f:id:morianna:20170908010621p:plain

www.jameda.de

ここのサイトで検索したら家の近所の歯医者さんが検索出来るみたいです。Was(何のお医者さん?) Wo(どこ?)の部分に検索したい内容を入れたらオッケー。私の場合はWas:Zahnarzt(歯医者さん)と入れて、 Wo:郵便番号とBerlin、(つまり私の住所)を入れてご近所の歯医者さんを捜しました、というか探してもらいました!笑

f:id:morianna:20170908010653p:plain

こんな感じに近所のお医者さんの紹介と、クチコミとか色んな情報が見られるみたいです。結局は家と職場の間にある歯医者さんを選んでもらいました。歯医者さんに限らず、ドイツのお医者さんは予約を取ってから行くことが常なので予約が「平日のお昼13時!」とかになったりするんですよ。で、ドイツだからか「ちょっと今日はお昼に歯医者いかなアカンのよ〜」とかチームリーダーに伝えとけば、「歯医者か、仕方ないね。行っておいで〜」って感じに出掛けてもオッケーだったんです。(最悪最悪って書きまくったにしては、結構こーゆー点に関しては良い職場だったのかもしれないなあ。笑)仕事のランチタイムに歯医者に行くにしても、歯医者さんが職場からも行き易い場所にあった方が助かったのです。そんな感じで行った歯医者さんはベルリンの真ん中でした。

 

ベルリンのど真ん中Potsdamer Platz 近く英語での問診票記入オッケー。アシスタントさんは英語が堪能な歯医者さん。

f:id:morianna:20170909215427j:plain

病院名:Zahnarzt und Implantologe Berlin, Kompetenzzentrum für Zahnimplantate im WMF, Gutsche & Kollegen

住所:Mauerstraße 12, 10117 Berlin

最寄り駅:U Stadmitte

名前がクッソ長いですが、予約カードには「Implantologie Gutsche」とだけ記載してありました。どっちなんや。そしてココの病院の先生、結構評価高いみたいです。かつ、なかなかダンディーな男前です。

この先生めっちゃ面白かったですよ、英語も話してくれるし冗談も言うし良い人。(次回書く予定の「親知らず一気抜き!」の手術でこの先生に直接担当して頂きました。)先生以外のお医者さんも皆さん丁寧で優しかったし、ドイツ語が不自由な私にも出来る限り英語で対応して下さったりと、この歯医者さんではとっても安心して治療を受けることが出来ました。

事前に予約してくれていたドイツ人の友人が「ドイツ語が不自由な子が行くから宜しくお願いします。」と伝えてくれていたので、問診票も英語で記入出来ましたし、治療に関する質問に関してもアシスタントさん達が英語が堪能だった為、全ての疑問にも事前に答えてもらえました。もしドイツ語に不安があって「ベルリンの歯医者さん」を探している方におススメです。場所も中心地にあって分かり易いしね。院内もとってもオシャレでいい感じです。

 

保険証は最初の診察日に持参、その後は一回も確認されなかったよ〜

もう、トピックで全部書いちゃっていますが、保険証は初日のみ提出でその後は一度も確認されませんでした。2回目の治療の際に「ヤバい、保険証持ってくるの忘れた。大丈夫かしら?」とドキドキしましたが、日本の診察と同じで、保険証の確認は最初だけみたいです。まあ、毎回ちゃんと持って行く方が何かあった時の為には良いと思うのですが、私みたいに「ヤバい、忘れちゃった!」って人も、あんまり焦んなくてもいいのかな、と思います。(わざわざ取りに戻ったことで予約時間に遅れたくないしね。)

最初の問診票記入と合わせて保険証も渡すのですが、その際に私の保険会社の記録が保存されるみたいで、ドクターにも「この子の保険会社はココね。じゃ、保険適応内の治療はこの範囲かしらね〜」と分かってもらえているようでした。私の場合はドイツの公共保険の一つであるTKだったのであまり不安や手間はかかっていませんが、もし海外旅行用の保険だったりする場合には、ちょっと内容が変わってくるのかな?その場合でも、キチンとお医者さんに相談すれば大丈夫なはず。保険適応内、外の治療に関しては結構しっかり教えてくれます。

 

保険適応内、適応外は事前に確認出来ます、しましょう!

そして肝心な所ですが、自身が受ける治療が保険適応内なのか、適応外なのか、ここは事前にハッキリと確認しておきましょう。私は診察が始まる前に「私の保険会社はTKです。この保険会社でカバーされる治療のみを受けたいです。保険適用外になりうる治療に関しては、事前に治療内容と料金を教えて頂けますか?」と先生にお願いしました。

最初の治療は「取れてしまった虫歯の治療後に、詰め物を入れ直す」という内容だったので「虫歯の詰め物は、保険適応外になるから詰め物の材料費が自己負担になるわね。」と説明してもらいました。そして「コレぐらいの予算になるかしら。」と、治療開始前に詳細な料金表と治療計画表を見せて頂きまして、「今回の治療における自己負担額を確認しました。」という欄にサインをしました。この書類がある為「自身で合意した内容と料金の治療のみを受ける」ということが可能になり、とっても安心出来ました。

ちなみに保険適応内と保険適応外の治療の境目に関してですが、「普通に生活していたら起こりうる現象による歯科治療(定期的な検査、親知らずの治療など)は保険適応内」で「生活習慣や患者に問題がある為に発生した歯科治療(虫歯とか、虫歯の後処理とかかな?)は保険適用外」になる感じでした。

今回の私の歯科治療は「虫歯の治療後、詰め物が取れた所に詰め物を詰め直す」という治療は合計2回で完了しました。⑴詰め物が取れた部分を洗浄、仮の詰め物を入れて応急処置。⑵2週間後に仮の詰め物を取って、新しい詰め物を入れる。その間に他の歯の状態を見る為に全体のチェックアップとか、レントゲン検査もしてくれました。詰め物を入れる部分のみ保険適用外で自己負担でしたが、それ以外は全部保険でカバー出来たので治療費はかかっていません。因に、保険適用外治療費の確認の書類にチラッと目を通した所、「保険がない場合の治療費」の項目が€900を超えていて「ウゲー!」でした。保険も合わせて治療だったので、詰め物の入れ直しの治療では自己負担額€70で済みました。これを安いととるか、高いととるかは個人差があると思いますが、とっても丁寧な治療だったし、パッと見本物の歯と区別がつかないくらいキレイに穴を埋めてくれたので、私はスゴく満足しています。日本で治療していた銀歯ってあんまり好きじゃなかったので。

 

請求書は後日発送。一度は保険会社に連絡を!その場で支払いたい場合は現金決済がベターです。

そして治療後に精算しようと思ったところ、「請求書は後日自宅に送るから、銀行で振り込んで頂戴。」と言われました。面倒なので「ここでも直接支払えますか?」と聞いたところ、まあクレジットカードもオッケーとか言われつつもN26のカードでは支払えなかったので、現金以外の支払いは微妙なのだと分かりました。その為大人しく後日発送の請求書を待つことに。

また「歯医者さんやっと行ってきたよ〜、ほら!穴も綺麗に埋まった〜!」がバッ!と口を開けて同僚に報告した所、経済観念がシッカリしている経理のお姉さんに「後日請求書が来たら、ダメ元でも良いから自分の保険会社に送ってみなさい。もしかしたら保険が適応されて代わりに払ってくれるかもしれないから。」とのアドバイスを頂きました。へ〜、そんなこともあるのか!とめっちゃ感心しました。

 

請求額が全然違う!?€70のはずが€230の請求書が届いた!

f:id:morianna:20170908011410j:plain

はい、そーなんですよね、ビックリしました!「きゃー!」言うて翌日そのまま頼りになる同僚、経理のお姉さんに書類もって相談しましたよ。「ねえ、この請求額おかしくない!?」すると彼女も「コレは、ちょっと治療受け過ぎじゃないの?内容もアナタが受けた治療と違う気がするし、すぐに確認しなさい。」とアドバイスが。メールや電話でやり取りしようにも、受付のお姉さんは英語が堪能ではなかったんだよな。。。このような場合は「直接行って話す」ことが一番の国、ドイツです。何かあったら、また物事が進展しそうになければ、直接話しに行くのが良いんです。次の日には請求書を持って確認に行きました。

「すみません、請求書が届いたのですが、請求額が明らかにおかしいんです。」と受付のお姉さんに申し出ると、「あれ〜?じゃあ、ドクターに確認してあげるわね。」と待合室で待つことに。5分ぐらい待つとアシスタントのお姉さんがやってきました。お姉さんは流暢な英語で「この手紙は請求書じゃないわよ〜、今後のオススメの治療の提案と、もしこれを受ける場合の自己負担額を事前に連絡していたのよ。下にサインを書く所があるでしょう?もし治療を受けたい場合は、この紙にサインしてくれたら治療の予約を作りますよ、って意味だったのよ。この前の治療の請求書は別で送るから心配しないで。」と説明してくれました。この手紙だけじゃ、めっちゃ分かり辛かったよ!(ドイツ語がわかるドイツ人ですら「この手紙だけじゃそこまで分からんだろう!」とコメント。)なんと以前の治療の際に受けた全体のチェックアップで「この歯は治療した方が良い」だとか「この銀歯はセラミックに入れ替えたらどうだ」とか見ていたらしいんですね。歯医者さんもビジネスだから、このように何かと治療して来ようとするのも分からんでも無いですが、当時はビザ申請なり転職活動中で資金も心もとなかったので、「緊急性がある治療以外は現在検討しておりません。」でお断りしました。何か変な書類や請求書が届いた場合は、本当皆さんちゃんと確認しましょうね。

 

さて次回はなかなか珍しい「親知らずを一気に3本抜いてきました!」な話題について書きたいと思います。日本では「大変な親知らずの治療は時間をかけて順番に抜こう。」って感じですが、ドイツでは「大変な親知らずの治療は一気に終わらせちゃおう。」が普通らしいです。因にアメリカ人の友人曰く、アメリカも「一気に抜く派」らしいです。私はビザ問題や会社とのバトルで血の気がたっぷりになっていたので、「この際だから8月末には一番クレイジーな予定を入れておこう。」と思って「親知らず一気抜き」イベントのフラグをたてておきました。いやー、とっても面白い経験でした!血の気が引くぐらいに出血しましたよ!親知らずの治療は保険適用内と適応外が混在します。詳しくは次回で。

ベルリンで美味しいアイス屋さんBEST3はココ!独断と偏見で私のお気に入りをご紹介。(秘密だよ!)

堂々と秘密をネットに公開しちゃいます、ゆとり世代です。いい加減ダウナーな話が続きましたので、今日はアッパーに素敵にふわっふわな感じで!ハッピーな話題を提供したいと思います。皆大好きアイスクリームね!もうすぐ夏が終わりそうですが、駆け込み乗車的に美味しいアイスは如何ですか?今日はこの夏毎日のようにアイスを食べてはアイスを食べた、ベルリン中の美味しいアイス屋さんを襲撃しまくった私がBEST3のアイス屋さんをご紹介しましょう。

 

ベルリンはアイスクリームの聖地!?皆が皆お気に入りのアイス屋さんを持っている!

そもそもですね、始まりは前職の同僚のこの一言でした。あれはまだ肌寒さも残る5月。「夏が来るわね、アイス屋さんがオープンするわよ!」ベルリンの最悪なスタートアップで働いていたといっても、結局はベルリンなので、ゆるいところはゆるっゆるです。ランチタイムに社外に出て、そのままアイスまで買い食いしちゃうなんて日常茶飯事。それからと言うものアイス好きの先輩に連れられて、先輩が毎年お世話になっているオフィスから徒歩5分のアイスクリーム屋さんに毎日かかさず通いました。「とりあえず全種類のフレーバーを制覇しよう。」と心に決めてからは「何!?今週限定ゆずフレーバーだと!?」なんて誘惑に惑わされつつも、無事に全種類を食べ尽したのでした。このお店の一番のヒットは「レモンシャーベット&バジル」です。バジルがスゴく良いの!

クロイツベルグ地区に住む友人を訪ねた時に「私のオフィスの近くのアイス屋さんがなかなか美味い。」と話すと、「俺が知っているアイス屋さんのほうが絶対に美味い!」と議論になりました。ラチがあかないので、彼が知っているアイス屋さんに突撃したのですが、アボカドアイスが絶妙でした。「こーゆー、変な味が美味いアイス屋は本物だ〜」とか適当なことをぬかしつつ、その後は「アナタのおすすめのアイス屋さんはどこですか?」と聞いて回っては、そのまま噂のアイス屋さんに出掛ける素敵な一夏を過ごしたのです。面白いぐらいに皆が笑顔で「俺のおすすめは!」「私の一押しは!」とアイス屋さんについて語れるので、ベルリンって結構アイスクリーム激戦地じゃないの?とまで思わされました。そんな私の独断と偏見に満ち満ちた(私の行動範囲が丸わかりな!笑)アイス屋さんベスト3を紹介したいと思います。

 

第3位 ROSA CANINA 「オーガニックアイスでも超おいしい!」

f:id:morianna:20170906232743j:plain

住所:Schöneberger Str. 16 あたりのポップアップストア 

最寄り駅:U Gleisdreieck

Web: http://www.rosacanina.eu/

Schöneberger Weiseという公園があるのですが、ここでのんびりお散歩とかをした後にそのまま美味しいアイスが食べられます!ROSA CANINAというアイス屋さんはベルリンに4店ぐらいお店があるのですが、この公園のアイススタンドはポップアップストアでおそらく夏季限定でしょう。ありがとう!(誰に)

f:id:morianna:20170906232801j:plain

ここのアイス屋さんは全てオーガニックのアイスなので、ベジタリアンが多く、食や健康に気を使う人が多いベルリンらしいアイス屋さんだと思いますね。私のオススメはアールグレイです。もう、何とも言えないお上品な味が素敵です。

f:id:morianna:20170906232823j:plain

もちろんマンゴーアイスとか、フルーツ系も美味しいです。結構この公園に遊びに行くので、この夏はよく食べに行きました。

 

第2位 Hockey Pokey 「美味い!美味い!と噂のアイスクリームはやっぱり美味しかった!

f:id:morianna:20170906232854j:plain

住所:Stargarder Str.73

最寄り駅:U/S Schönhauser Allee 

Web: http://www.hokey-pokey.de/

このお店はですね、ベルリン市民には既に有名でございます。「あ〜Hockey Pokeyね!」みたいな感じで皆さんよくご存知です。日曜日のフリーマーケットが開催されるマウワーパークからも近いので「公園でのんびりした後にアイスクリームを食べて散歩する」という素敵な日曜日を過ごす人も多いとか。

f:id:morianna:20170906232923j:plain

メニューはこんな感じ。お店の名前にもなっている「Hockey Pokey」はキャラメルバニラ味ですね、もう間違いなく美味しいですよ。歯にくっつきます!

f:id:morianna:20170906232940j:plain

ワンスクープが€1.80なので、思い切って三段重ねと言う贅沢もアリ!結構濃厚なアイスかつワンスクープが大きいので、3つも食べたら結構お腹いっぱいになります。食事の予定がある人はお気をつけ下さい。

f:id:morianna:20170906233000j:plain

ちょっと残念だけども、こんな光景にも遭遇。アイスばっかりでお腹いっぱいになっちゃうとコーンが食べれなくなったのかな。でもね、ワッフルコーンもとてつもなく美味しかったらこんなことって無いと思うの。第一位はワッフルコーンまで究極に美味しいアイス屋さんです!

 

第1位 JONES ice cream 「手作りのワッフルコーンが美味すぎる!」

f:id:morianna:20170906233128p:plain

住所:Goltzstraße 3, 10781 Berlin

最寄り駅:U Eisenacher Str.

Web: https://www.jonesicecream.com/

このお店は断トツでワッフルコーンが美味しかったです!「あーもう、何だコレは!」ってぐらいに美味しいワッフルコーンはお店手作りだそうで、納得のクオリティ。濃厚なクッキーのワッフルコーンとのマリアージュを楽しむ為には、ここではサッパリしたジェラート系よりも濃厚な抹茶やチョコレートフレーバーを注文するのがオススメ。

f:id:morianna:20170906233203p:plain

いつもお客さんが並んでいるのでお店の近くまで歩けば直ぐに見つけられるはずです。なんとも嬉しいのがOPEN時間が長いこと!お昼の12:00〜夜の22:00まで開いているので、この辺りの素敵なレストランで食事をした後に、デザートはJONESのアイスってプランもオッケーです。そのままブラブラとアイス片手に教会周辺を散歩するのも素敵だし、オシャレな店内やお店近くのベンチでのんびりと食すのも素敵。とにかく素敵なんです。ファビュラスです!

f:id:morianna:20170906233236p:plain

このお店、行く度に「きゃっはー!うまいいいい!」と大興奮していてなんと私一枚もお写真撮れていません!スゴいよね、もうアイスへの情熱が。その為イメージ画像はJONESのHPのスクリーンショットでご紹介してお茶を濁したいと思います。マジで美味いから、本当にオススメします。

 

番外編:Giorgio Lombardi「美味しいイタリアンジェラートはコチラ!」

f:id:morianna:20170906233301j:plain

住所:Weinbergsweg 5

最寄り駅:U Rosa-Luxemburg-Platz

Web: https://www.facebook.com/giorgiolombardiberlin/

ランキングには入らなかったけれども、ここのアイスもとっても美味しいですよ〜。Volkspark am Weinbergっていう公園の近くですね。よく考えたらベルリンでは公園でのんびり昼寝でもしてから歩いて散歩する人達がちょうど「アイスでも食べたいな〜」って思うロケーションに美味しいアイス屋さんが開業されている気がする。商売上手やわ〜。そして有り難いわ〜。

f:id:morianna:20170906233328j:plain

ここではピスタチオとティラミスのアイスを食べました。アイスは美味しいし店員のお兄さんはイケメンだし、とってもイタリア!って感じでした!

 

さて、ベルリンではすっかり秋めいてきてしまいまして「アイス食べる?」「え〜、寒いし止めとくわ〜。風邪ひくからアンタも今日は止めときなさい。」の会話も増えて参りました。夏の終わりにアイス屋さんを紹介すると言うなんともアレな感じですが、少しでも「ベルリン楽しそうやな!」って思って頂けましたら幸いです。ベルリン楽しいし美味しいよ!就職難だけどね!へへへ★

「半年の試用期間だけで退職すると履歴書に傷がつく。」毎日怒鳴りつけられる職場でも働き続けるポルトガル人の彼女がドイツで働く理由。

映画「Lichiter〜幻の光〜」で最後に違法移民が写真を撮っていた、ベルリンの中心地ポツダム広場。ここに来る度に、「私はベルリンで生活しているんだ」と様々な想いが込み上がってきます。

f:id:morianna:20170902212439p:plain

 

ベルリンの下から一緒に這い上がった戦友はポルトガル人。

私のベルリンの親友はポルトガル人です。もちろん沢山の素晴らしい友人に囲まれているけれども、彼女との友情は少しだけ特別です。ベルリンに到着した時点から同じ語学学校に通い、同じように就職活動に苦戦して、同様にベルリンの小規模企業の厳しい洗礼を受けてきた、戦友でもあります。

彼女はドイツ語のクラスで一番の成績を取っていました。次に成績が良かったのは「Don’t take it personal(個人の問題だと思わないで。)」と言ってくれたアメリカ人。私達3人はクラスの中でも特に「ドイツ語を身につけること」に対する意欲が強く、一緒に勉強したり、また(大袈裟な言い方ですけども)ベルリン生活を一緒に生き抜いてきたとも思います。ドイツ語の習得には各々の理由が明確にあって、私は就職で忙しくなる前に基本を身につけておきたかった、アメリカ人の彼はドイツ人の彼女との結婚の為にもドイツに早く馴染みたかった。ポルトガル人の彼女は建築家として就活をする際にB1(中級ドイツ語)レベルを終了しておく必要があったらしく、私達は各々の理由でドイツ語学習に励んでいました。出席率が悪くて当たり前な語学学校に、毎回出席していたのは私達ぐらいでしたので、自然とそのまま3人で交流を深め、学校が終わってもずっと交流は続きました。

 

ポルトガルの大学を優秀な成績で卒業してもベルリンで買い叩かれる建築家の卵。

一旦結婚の為のビザ申請で忙しくなったアメリカ人の友人とは別に、夏が過ぎ、秋も終わる時期になると私もポルトガル人の彼女も就職活動に本腰を入れるようになりました。語学学校後の会話に「履歴書の返事が来ない」などの会話が増えたのは冬に入ってからでした。以前にも記述したことがありますが、ベルリンは「いつでもどこからでも、いくらでも安くて優秀な人材が集まる街」です。(*詳細は下記の記事をご覧下さい。)

morianna.hatenablog.com

その為人材なんて掃いて捨てるほどに集まってくるので、就職活動においては徹底的に売り手市場だと思います。私の場合スキルが全てソフトスキル(ITやデザインのように分かり易いスキル=ハードスキルではない、コミュニケーション能力や語学力などのスキルのこと)なので、ドイツ語が堪能ではなく、また分かり易い技術も無い為就職活動には苦労しました。

一方ポルトガル人の彼女は建築家の卵であり、すでに立派なポートフォリオもあれば、素人の私が話を聞いていても賢くて優秀な学生であったことが分かります。そんな彼女の「分かり易い技術と経歴」が羨ましくもあり、「アナタほどの人ならば直ぐに仕事が見つかるわね。」と発言したこともありました。しかし彼女は「いいえ、私の方が仕事が見つからないわ。だって『建築』しかやってこなかったんだもの。カフェやホテルでバイトしようにも、『建築家なんでしょう?』って履歴書の時点で突き返されちゃう。だから『建築しかない』のよ。ベルリンの建築事務所で働きたい若者なんて世界中から集まってくるんだから、私こそドイツ語が話せないともっと買いたたかれるし、無料でも雇ってくれるか分からないわ。」と言われました。

その時期の彼女はバイトはFoodraというレストランやカフェからの食事を宅配するサービスで、自転車に乗ってベルリン中の家々に料理を届けていました。「建築家としての学歴や経歴があっても、ドイツ語が不十分だとベルリンじゃまだ仕事ができない。」といって、寒い日の翌日は風邪を引きながらFoodoraのバイトを続けていました。

 

共に過ごした半年の『Probezeit(試用期間)』私は退職を選び、彼女は交渉無しで継続勤務を選びました。

面白いことに私も彼女も「国に帰らないといけないのかしら?」と悲観し始めた冬の終わり、2月に就職活動が実を結ぶことになりました。同じタイミングで働きだした私達。お互いが「Probezeit試用期間」から働きだし、どんなことがあったとしても「まずはProbezeit試用期間をちゃんと終わらせよう。」と励まし合いながら頑張ってきました。そして「Probezeit試用期間」の終了間際、私は徹底的に買い叩かれ、呼び出されたミーティングでは「君は無価値だ」との評価を下されました。とても傷つきましたし、それ以上に腹が立ちました。色んな可能性とリスクを検討した結果、私は信用出来ない会社とビザを取ることが最大のリスクだと考え、この会社は退職することにしましたが、同様に罵倒され、買い叩かれたポルトガル人の彼女は、「買い叩かれたまま働き続ける」という選択をしました。カフェを飲みながらお互いの近状を報告し合った時、彼女は何故辛い思いをしてまでも同じ職場に残るのか、私に理由を話してくれました。

 

『Probezeit試用期間』で終わらない。『1年間の職務経験』の先に何を見据えているのか?

彼女の理由は明確でした。「Probezeit試用期間だけで勤務が終了したら経歴に傷がつくから。」そして「Probezeit試用期間が終わったとき、どんなに買い叩かれても、給料について交渉しないように徹底的に罵倒されても、私は何も言わなかった。給料に関しても交渉しなかったし、相手が提示するままの条件をのんだ。」と言うのです。全ては「最低でも1年間、同じ建築事務所で働き続けた、その経歴が欲しいから。」と。

ドイツは紙と金の国。これはビザ申請の際に関しては90%ぐらいは真理だと思うのですが、就職活動においては「紙」がものを言うようです。ポルトガル人の彼女は「履歴書に『ドイツ人の建築事務所で1年間働いた』という経歴が欲しい。理想的なのは2年間だけど、1年間でも悪くはない。でもProbezeit試用期間だけだと『Probezeit試用期間以降には欲しがられなかった人材=役に立たないのか?』と思われてしまうかもしれないから、絶対に「Probezeit試用期間」だけで終了はさせたくなかったの。だからどんなに買い叩かれても、罵倒されても、私はあと半年間はこの事務所に食らい付いて行くわ。」と語りました。私は彼女の意志の強さに感銘を受けながらも、彼女が目指す未来がとても気になりました。どうやったらそこまで強く意志を持って行動が出来るのでしょうか?

「どうしてドイツで経歴が欲しいの?ドイツの経歴があるとポルトガルで優遇されるの?」私が質問すると、彼女はハニカミながら答えました。「私はね、3年後にはアフリカに行きたいのよ。NGOの団体に応募して、アフリカに行って仮設住宅とかを建ててあげたいの。その為には基盤がしっかりしているNGOに所属しておいた方が良いの。安全や保証を考えても、ポルトガルの団体では少し心もとなくてね。NGOといったらドイツの団体がとても優秀なのよ。だから、私がドイツのNGO団体に応募する為には3年間のドイツでの建築家としての経歴が必要なの。まずは1年間同じ事務所で働いたら、次の2年間はもっとちゃんとした事務所で働けるはずだから。だからその大きな目標に向かって頑張れるのよ。」と話してくれました。

 

目標を持った人間こそ、ブレることが無いから劣悪な環境でも自尊心を無くすことが無い。

彼女はいつだってスマートで、優しい人です。彼女が素晴らしい人だとは前から知っていました。路上の子供や、困っている人を観たら会話の途中でもすぐに駆け寄って行くような人なんです。でも彼女の口から大きな目標を聞くことが出来て、私は彼女を友人と呼べることにこの上ない幸せを覚えました。

誰にも侵すことの出来ない揺るぎない信念と目標を持っている場合、その人はきっと何年かかっても、困難があったとしても乗り越えてその目標を達成するのでしょう。そしてその目標が自身のみではなく、自分が信じた社会へ繋がっている場合、彼女のようにより強く意思を持ち続けることが出来るのではないのでしょうか。まず昨年の夏、出会った頃の彼女は私と同じA2.1.というドイツ語の基礎クラスにいました。それから半年でメキメキとドイツ語を上達させ、今ではドイツ語を駆使しながらドイツ人の建築事務所で働いているのです。果てしないと思われた彼女の目標は、確実に一歩ずつ進んでいるのです。そして彼女の目標には更に3年後、5年後、そして10年先まで見据えた未来がありました。

 

5年後と10年後の未来まで見据えている彼女が最終的に建築したい建物とは?

「建築家として、一番建築したい建物は何?」人の為に時間と労力を割くことを厭わない彼女は、「ソシアル・ハウスを建てたいの。」と答えました。ソシアル・ハウスとは、福祉施設のことで低所得者向けの住宅街を差しているようでした。彼女がこの考えを持つに至ったルーツは、ポルトガルにあります。

ポルトガルでは歴史的な背景により(以前アフリカの一部を植民地化していたので)アフリカ系の移民が多いのだと言います。その為経済的に貧しい彼らに住居を与える為に、政府が箱形の高層アパートを建設し、政府はこのようなアパートの一室に彼らをそれぞれ住まわせたとのことでした。しかしアフリカの人々は、密接なコミュニティーを形成すること、何よりも地(地面と言いますか、とにかく高い所ではない)に根ざして生活することに居心地の良さを感じる習慣があるとのこと。その為、狭い箱のような高層アパートでの暮らしは彼らの精神状態にも影響を及ぼし、ゲットー化(スラム化といいますか、治安が良くなくなる状態)になってしまったとのこと。

「ソシアル・ハウスを作るにはね、ちゃんとしたソシオロジー(社会学)も身に付いていないといけないのよ。住む人のことを理解していないと、ピッタリな居住環境は作れないでしょう?その一環として、私は自分の目でアフリカの土地が見たいし、体験して学んできたいのよ。」ここまで真摯な人が作り上げるソシアル・ハウス。ここまで住む人のことを徹底的に考えようとしている建築家。彼女が眩しくて眩しくて、私は何度も泣きそうになりました。「建築家は死しても、その建築物は残るわ。もし建築家に名があれば、その建築物が取り壊されることはほとんどない。建築って、素晴らしいのよ。」彼女のポリシーにはもの凄い熱量があります。将来的には日本でも建築を行なってみたいとのこと。その際は是非とも彼女に色んな建築物を見せて回りたいと思いました。ベルリンの劣悪な就労環境に負けない、確固たる意志を持った素晴らしい友人です。

 

自分の人生を設計する生き方。「人生が自分の手元に戻ってくる感覚」を感じた日本人の友人。

ポルトガル人の友人は、まさに自身が設計した人生を生きています。私も試行錯誤を繰り返しながら、結果オーライ!な適当さも併せ持ちつつ、何とか好きなように生かされていると思います。そんなとき、別の日本人の友人から「ビザ取得頑張ってね!」とのメッセージが届きました。そんなこんな日本人の友人だって、実は日本で頑張っているんです。

前職の同僚であった彼女は、退職後に広島のホステルで働きながら、より密接に地域とかかわり合い、お客様とふれあい、そして様々なイベントに関わっては、先日地元主催の映画祭で賞をもらったそうです。その彼女がFacebookにて「人生が自分の手元に戻ってくるような感覚」と記述していました。いつだって、遅くない。今からだって描ける。私はベルリンから始め直してみたけど、日本のどの街から始めたって良い。同じ職場、同じアパートから何か小さな変化を起こしたって良いんです。どうか私の文章が『ヨーロッパのどこかの若者の話』だと思わずに、『世界中の若者は同じ』だと感じて頂ければ幸いです。日本にいたって環境や条件は簡単ではないし、難しい物も、優遇される物も同様にあるはず。どのようにその環境のメリットとデメリットを見つめて判断して活用して行くかは本当に個人次第。だからポルトガルの友人や、広島の友人の話が、アナタにとっても身近な話として伝わりますように。人生を手元にたぐり寄せて行きましょう。きっと素晴らしい感覚です。

ベルリンの「幻の光」映画『Lichter』で知る、最悪スタートアップ企業に買いたたかれている「幸せ」。

ビザの話が続きましたので、今日は映画の話をしたいと思います。まだまだ話題はベルリンの労働環境に関連しますが、ヨーロッパの現状を知る上でとても重要な作品をご紹介致します。

f:id:morianna:20170902211020j:plain

「ベルリンにさえ辿り着けば、人生が好転するはずだ。」幻の光を追いかけたヨーロッパの最下層の人達を描いた映画。

「Lichter〜幻の光〜」はベルリナーレにも出展された2003年の作品。監督はハンス・クリスティアン・シュミット、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、ドイツではかなり評価された映画だそうです。この映画はたまたま「英語字幕とかが付帯しているDVDを借りるから決意が鈍って結局英語字幕を読んでしまうんだ。最初っからドイツ語音声とドイツ語字幕しか無いDVDを借りて帰ったら、徹底して映画鑑賞中はドイツ語を浴びることが出来るぞ。」との考えのもと、行きつけの図書館から借りてきた映画です。ドイツ映画にあまり馴染みが無かったので、判断基準はひたすらベルリナーレ。(ベルリン国際映画祭の通称)ベルリンベアの紋章が付いているDVDを借りて帰る、とても単純なセレクションでした。

パッケージを読んでもドイツ語が全て理解出来ないし、とりあえずベルリンを舞台にした、ヒューマンドラマ(きっとハッピーエンド)だろう、ぐらいに考えていました。まさかこの映画が、現在スタートアップ企業と戦って戦って「こんなに頑張ってる人って少ないんじゃ。。。」と自己憐憫に浸りそうな私の脳みそをシェイクして、「生言っとんちゃうぞー!」と任侠映画並みに説教をかましてくれる映画だったなんて、その時には予想しておりませんでした。

 

もの凄い映画をもの凄いタイミングで見ちゃいました、『Lichter〜幻の光〜』

この映画は「社長からやっとフリーランス契約のオファーを引き出してやったぜ!」という目下スタートアップ企業と戦っていた八月中旬の金曜日の夜に鑑賞しました。あまりにも映画鑑賞に時間を使えていなかったので、無理矢理週末前に見始めたけれども、時にして深夜2時過ぎ。眠たい思考には難しすぎる映画ではありましたが、映像から、また辛うじて拾える会話や単語からことの深刻さが伝わっていて、最後には「スタートアップ企業に買いたたかれている、そんな現状よりも必死な人達がいるんだ。」と目の前に突きつけられました。なんとなく知っていることと、実感することはやっぱり違うのでしょうね。

www.youtube.com

(*ドイツ語の予告編しか見つからなかったですが、雰囲気だけでも。)

この映画はヨーロッパの中でも貧しいとされるウクライナからの違法移民が主人公となっています。違法移民達を手引きするブローカー達にダマされ、「あの街の光がドイツだ。」と言われて車から降ろされてみたら、そこはポーランド。川を渡ってドイツ側に渡ろうとする者、赤ん坊がいる為に渡れない者、渡っても途中で見つかって逮捕される者。経済的に裕福なドイツに行こうとする違法移民達の各々の事情や背景が映し出され、また彼らを助けようと手を差し伸べる人達の人生も映し出されています。

この映画を観ながら、タイトルに付けたように「最悪スタートアップに買いたたかれている『幸せ』」を実感させられました。彼らには辿り着きたくても、辿り着けない所にベルリンがある。私は働きたくて、戦いたくて、そして自ら望んでベルリンにいる。ベルリンに来る段階で、大きな障害はありませんでした。もちろん貯金額や書類などを用意する必要はありましたが、日本人で、書類がキチンと揃っていればワーキングホリデーのビザは2週間で発行されます。「最悪なスタートアップに買いたたかれている」けれども、「買いたたかれる以前に雇われている」そして「ベルリンで生活出来ている」これは幸せだ。どんなに大変な環境に居たとしても、「自分より下を見て安心する」とかいう優越感ではなくて、「自分に与えられている幸運を自覚しながら、精一杯努力する」必要性を感じました。自己憐憫にヒタヒタに浸っていた私に素敵なカウンターパンチをくれた映画です。詳しい内容はここでは省きますので、是非とも鑑賞して頂きたいですね。ベルリンの道端に座り込んで「お腹がすいています。お金を下さい。」と段ボールの切れ端に喋らせて虚ろに煙草を吸っているホームレスや、電車に乗れば毎回でくわす「50セントありませんか?」の物乞い。ベルリンの空気を知りたければ、まずはベルリンにも辿り着けない人達の映画を観て頂くのもいいかもしれない。辿り着いた後もハードだけど、辿り着く以前からハードな人達もいるんです。

 

ウクライナから、ポーランド、そしてドイツを目指す不法移民。目指した先のドイツでも、若者の失業率は高く就職は困難です。

ドイツの現状を少し書きますと、若者の失業率はEUの中では低い方ですが、日本と比べるとドイツの方が高いです。日本の失業率はおよそ6%で、ドイツは7.8%です。(因にギリシャやスペインの若者の失業率は50%を超えているとか。たとえ既にスペイン語を学んでいたとしても、移住先にスペインを選べなかったのは移住後の仕事があまりにもイメージ出来なかったから。実際にこの読みは当たっていたと思います。)何度も記述してきましたが、ベルリンではドイツ人の若者ですら仕事で苦労しているのです。そこに外国人が仕事を探そうと割って入る場合、もちろんのことながら非常に難しい現実が待ち構えています。

*失業率のデータなどはこちらの記事を参考にさせて頂きました。

ヨーロッパの若者の失業率がヤバい!働けない若者が急増中 | セカイコネクト

「サンバ」という、タイトルのポップさに突き落とされる、落差が激しいフランス映画も如何ですか?

www.youtube.com

その他にもフランス映画ですが「サンバ」という映画もヨーロッパ圏内の違法移民が生きる世界を知るにはなかなかヘビーな映画があります。サンバ役を演じた俳優オマール・シーが以前出ていた「最強のふたり」という映画、これがお金持ちの男性とその男性を介護する黒人の若者と言う面白いコンビ映画でして、ハートフルで少し泣けちゃう名作でした。この「サンバ」という映画は「最強の二人」と同じ監督(エリック・トレダノ)、同じ主演俳優とのことで、「きっとハートフルで素敵な映画なんだろうな〜」という、ふわっとした気持ちで観ちゃったんです。確かにフランス人女性との淡い恋も交えたストーリーではあるものの、スパイス程度に加えられた恋愛要素も吹き飛ぶぐらいにリアルな描写が続き、すごくヘビーでした。ビザが切れた途端に何が起こるのか。正式なビザの証明書が無い場合にどうやって働いて行くのか。違法なIDの入手の仕方など。正式なビザがない状態で外国に滞在すること、その過酷さと恐ろしさを感じた映画でした。お時間に余裕がある方は、こちらも鑑賞されることをお勧めします。ヨーロッパって、綺麗な建物や芸術もあるけれども、本当に人材が行き来している大陸なので、この2つの映画のようなことが日常として起こっている場所でもあるんです。「日本人だからって優遇されるのはワーホリのビザを取るまでの話。その後の現地での生活は、他の外国人同様にサバイバルである。」と感じさせられました。でも、やっぱり日本人である恩恵は大きいのですけれども。

 

「日本人である」ことが既にスキルである、という幸運

映画を観ながら、多言語話者のジョブフェアに言ったことを思い出しました。ある企業のブースに立ち寄った時、リクルーターさんは沢山の応募者に囲まれていたので、その輪の中から必死に各人が履歴書を渡してアピールをしておりました。私もあまり考えずに、自分をアピールすることで必死だったので「日本市場進出する予定はありますか?」と聞きまくって、「日本語ネイティブです、日本特有のビジネスマナー身に付いています!」と鼻息荒く捲し立てておりました。私の横にいた綺麗なお姉さんは「スロベニアから来ました。ウクライナ語もセルビア語も理解出来ます。英語も得意ですし、ドイツ語も学んでいます。」とアピールしていました。リクルーターさんの正直な反応は「ジャパン!いいわね、ちょうど市場拡大を狙っていたのよ!」と私は興味を持たれ、スロベニアの彼女は「その地域にはまだ進出予定は無いの。」と断られておりました。

「日本市場」って実はヨーロッパからしたら未だに未開の地で冒険なんだと思います。文化的背景も分からなければ「とりあえず気難しくてコミュニケーションが取りにくい人達」だと認識されているので、比較的普通に「日本市場を狙うならば日本人を担当者に置いておきたい」と考えてくれます。でもスロベニアだと「あ〜、じゃあ、ウチの会社のセルビア人に担当させても大丈夫かもしれないな。」とか「とりあえず英語で対応出来るかな?」と、直ぐに「スロベニア市場にいくならスロベニア人の人材確保」の流れにはいかないようです。ここで「日本人であること」それ自体がスキルになっているのだと実感していました。確かに、スタートアップの会社でたとえどんなに買いたたかれたとしても、私はまだ雇われていたし、必要な人材だと思って貰えました。もし私があまり経済市場規模の大きくない国の出身者であったなら、今まで通ってきた道よりも更に険しい道を勝ち抜いて来なければならなかったのかもしれません。この時まざまざと「生まれた国の時点でアドバンテージが付いている」のだと感じました。今まで「英語のネイティブはいいよね〜」と思うこともありましたが、英語ぐらい今は誰でも話せてしまうのです。経済大国の言語(英語以外)がネイティブであることは、その時点で身を助けてくれるスキルなのだと分かりました。哀しいとか悔しいとか申し訳ないとかの感情以前に、これが現実であり、その上での競争社会が築かれているのです。だって、資本主義ってそういうことだから。

 

ポルトガル出身の建築家の卵。「絶対にProbezeit(試用期間)を働き抜いてやる!」

次回は私の話ではなく、実際にヨーロッパにて起こっている「買いたたかれるヨーロッパの若者の現状」について、友人へのインタビューを交えながらご紹介したいと思います。立派な学歴と職歴もありながら、パワハラに近い職場でProbezeit(試用期間)を過ごした彼女。そして現在もなお、安い給与のままで働き続けています。何故、彼女は環境の悪い職場でも耐えて働き続けるのか。何故、彼女は試用期間を超えても「給料交渉をせずに」「買いたたかれること」を選んだのか。実力社会と言われるドイツ、またヨーロッパ全土で起こっている若者の就労問題。EU圏内出身でビザの問題も無い若者であっても、耐え忍んでいる現状をお伝えしたいと思います。

5本後の投稿は、きっときっと素敵でハッピーな内容になることを期待して、今は書き残すべきことをドンドン書き残しておきたいと思います。

全くもって「ベルリン移住」のネガティブキャンペーンがしたいわけではなく、まだあまり書かれていなかった側面に関して実体験をシェアしておきたいだけです。納得のいく判断を下す為には、手元に集める情報には都合が良いことも悪いことも揃っていて欲しいから。誰かの判断材料の一つとなることを願って。そして納得のいく判断を下してもらえますように。